【調査期間】
調査期間はどのくらいかかりますか?
各社によって異なりますが躯体調査結果報告書と確認申請図書(確認申請図書相当復元図)が同時に提出された場合、概ね1ヶ月~1ヶ月半程度となっているようです。調査資料の整い状況や、調査結果によって、更に期間を要する場合があります。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
建築法務/ 建築ストック再生・活用 /長寿命化/ 環境建築 / 建築設計監理 / ㈱寺田建築事務所・一級建築士事務所
【調査期間】
調査期間はどのくらいかかりますか?
各社によって異なりますが躯体調査結果報告書と確認申請図書(確認申請図書相当復元図)が同時に提出された場合、概ね1ヶ月~1ヶ月半程度となっているようです。調査資料の整い状況や、調査結果によって、更に期間を要する場合があります。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【費用】
費用はいくらぐらいかかりますか?
図上調査+現地調査+報告書作成から構成されますが、各ガイドライン調査機関により金額には差があります。
建物の規模、用途、棟数により異なり、詳細は見積になります。各ガイドライン調査機関にお問合せください。
また、復元図面作製費や躯体調査の費用が別途必要になります。躯体調査は、依頼者が、破壊・非破壊調査会社に依頼となりますが、一部のガイドライン調査機関では、これら調査も受託しているところがあるようです。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
住宅等をずっとやっていると、設計者としての意識が利己的に陥りやすく周辺環境や街との関係性を無視する傾向がある。
少し大きな建物のプロジェクトに関わると「街」を意識するようになる。
この本は高密度の都市のなかで人間的スケールを維持し、人々が快適に交流し暮らせるソフトな街づくりの実践書である。
ヤン・ゲールの「人間の街」の理念をどのように実現すればよいのか、世界中の実践例をあげて整理している。
日本でも一般的となった大型ショッピングセンター。しかし2000年以降、アメリカではほとんど造られていないと聞く。
では、どのようなフォーマットのショッピングセンターを造っているのか。その名の通り「街の中心」となる「タウンセンター」である。ショッピングセンターが単にモノを買う場所から、人々の生活に多様にかかわる「街の中心機能」としてとらえ直すリポジショニングが進行している。
地域の中心となり、街に活気と未来をもたらす「タウンセンター」を作ろうと。
図らずも 今関わっている既存建物のプロジェクトで、この本に書かれていた「連接」と「重層化」を意識して基本構想をまとめていた。
「人間の街」の細部を注入するのは、これからだが 良き指南書に巡り合えた。
上の2冊の本は、我が家の姫が買ってきた本
姫は、行った事がない本屋さんに行くと解き放たれ野獣(失礼)のように、本屋の中をくまなく見て回り、立ち読みし、そして沢山収穫してくる。
この日は、目黒の有隣堂で物色してきたらしく建築関係の本だと「こんなの買って来た」と見せに来る。この日もこのほかにcasaとか 、ホテル・旅館の図面集を収穫してきたようだ。
姫「こんな本買ってきたよ」
私「以前立ち読みした。買うほどの本ではない」
姫「あっ そ」
姫がいなくなってからパラパラとめくる私
私「もう本棚満杯なんだから買い集めるなよ。ぶつぶつ」
本棚に余裕があったり、ヘリテージ建築が好きで、これから建物を見てみたいという人にはお薦めです。
追記:書棚をよくよく見てみたら購入してあつた。志向が異なるので重なることが少ないのだが、時々書棚に二冊並ぶことがある。
工事監理中の物件の外部足場が解体され養生シートも取られ全容が見えた
まだ外構とか設備工事が残っているが工事を急ぎ10月にテナントに引き渡さなければならない。
検査書類、引き渡し書類、工事監理報告書など用意しないとならないし、指示連絡が多くて何かと気ぜわしい。
【写真は八重洲通り側から】
19日午後、近くに打合せに行ったので建て方中の鉄骨が落下して死亡者2人が出た工事現場に行ってみた。
朝、ニュース速報を見ていて周囲の写真から現場はすぐ分かった。
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
事業計画などによると、建設中の複合ビルは地下4階、地上51階。事務所や店舗、バスターミナルなどのほか、演劇やコンサートを開催できる大型劇場も備える。敷地面積は約1万平方メートル、延べ床面積は約22万5000平方メートルの巨大施設。2021年10月に着工し25年7月末の完成を予定とある。
東京駅の目の前の現場だが、事故部分は低層部分のようだ。
午後2時頃だったが、工事用の門は閉鎖され作業は中止されていた。警察車両や消防車両は既になく、メディアの取材クルーが何組か路地に待機していた。
この事件の速報段階では「支柱が倒壊?」「住所が間違っている?」「日本橋?」と。メディアは相変わらず適当な事を書きなぐってネツトに発信しているという事を認識した。また現場近くの人に聞いたところ現場周辺をヘリコプターがずっと周回していて、うるさかったそうだ。
こちらの写真は東京駅側から
19日夜になって詳しい報道が出てきたが、
スーパーゼネコンへの信頼が揺らいでいる時だからこそ、
しっかりした原因究明が待たれる。
工事幹事会社の大林組のサイトにお詫び文が掲載されている
人口台地というか屋根の二重床の構造がどうなっているか気になっていた
とあるところのメンテンス用の蓋に
鍵がかかっていなかつたので開けてみた
何やら給水栓と排水溝がある
右側の蓋も開けてみた
どうやら1mぐらいの深さで、逆梁構造のようだ。
そういえばこの下は、ロータリーだった。
その他に電線ケーブルが見える
欅の葉の落ち葉が積もっていた
土を盛り大きな樹木を植えている箇所もあるので、相当の積載荷重をみているのだろう。
今 RCの屋根改修で外断熱防水した上に二重床にしてウッド系のデッキを貼りたいと思っているのだが、積載荷重180kg/㎡の中でやりくりしないとならない。その他屋上緑化の灌水配管とか電気系統の配管、メンテナンスについて考えていて、つい他所の事例を勝手に開けて見てしまった。
愛知県犬山市の犬山城東にある「日本庭園 有楽苑」は、昭和を代表する建築家、堀口捨己氏(ほりぐちすてみ)の監修によって築造された日本庭園。
苑内には、国宝茶室「如庵」、重要文化財「旧正伝院書院」、古図により復元された「元庵」、茶会のために建てられた「弘庵」などがある。
如庵は織田信長の弟である織田有楽斎(うらくさい)が京都の建仁寺に創建した茶室で、昭和11年(1936)に国宝の指定をうけた茶道文化史上貴重な遺構です。京都山崎妙喜庵内の待庵、大徳寺龍光院内の密庵とともに、現存する国宝茶席三名席の1つ。
学生時代に明治村を訪れた時に犬山城に行っているのだが、その時は有楽苑の存在を知らなかったのか、茶室・庭園の類はあまり眼中になかったのか、ニアミスをしている。
さて この本の事。
大磯から犬山への移築を指揮した堀口捨巳に直接指導を受けた著者が、移築の舞台裏や、堀口捨巳の緻密な仕事ぶりと人間性を描き出した回想録である。
この移築指導の際に堀口捨巳が定宿としていたのが名古屋の八勝館である。
茶室如庵は京都→東京麻布→大磯→現在地犬山と3度の移築している。昭和47年(1972)に名古屋鉄道により犬山城の東へ移築され、如庵が京都にあった時代の庭園を可能な限り再現した「日本庭園 有楽苑」として整備された。
「如庵」は、柿葺(こけらぶき)の端正な外観を示し内部は二畳半台目で床脇にウロコ板を入れ斜めの壁を作っているところから「筋違いの囲」といわれている。
古暦を腰貼りにした暦貼り、竹を詰め打ちにした有楽窓、躙口の位置等随所に独創的な工夫がこらされている。
「如庵」は月に一度ぐらいの頻度で特別見学会を開催しているのだが、中々スケジュールがあわずに未だ見る事が叶わぬ建物である。
今、織田有楽齋にちょっと関心があり、別な本も読み始めている。有楽齋は信長の実弟として天文16年(1547)に生まれ、波瀾に富んだ人生を送った人。
「2030~3人に1人は失業する」「10年後にAIロボット化で変わる職のカタチ」と刺激的な言葉が並んでいるこの本。
まあ10年後に まだ現役で働いていられるかどうかわからないが、まわりを見渡せば健康である限り高齢者が働かなければ、この国は回っていかないのではないかと思う。
あるビルの深夜の調査に行ったら警備員の人は、自分より高齢だったし、電気関係では電気保安技術者が足りなくて最高齢で87歳の人もいると聞いた。
終電に乗る人は若い人が多いが、始発電車や早朝の電車に乗る人は意外と高齢者が多い。
さて この本のこと
仕事の未来を5カテゴリに分類して解説しているのだが、それらについては多く紹介されているので書くのは省く。
著者は「ひとりひとりの仕事の成果と賃金を増やすには、まず自動化できることはひとつ残らずすべて自動化し、機械と人間が強みを生かすこと形で役割分担を徹底する必要がある。それでも足りない分だけ外国人に頼るべきだが順序が逆なのだ。」と記す。
AIとかIT化を過大視しすぎているのではと思いながら読み進めていたが、そうでもなく「AIが得意なのは3つの要件を満たす業務だけ」と指摘しているし、学者の書いたものと違って現実のビジネスシーンをよく踏まえている。
例えばコンビニに関する事。かつて私もコンビニの深夜アルバイト(23時から翌朝7時)を半年間ぐらいした事がある。この本でも書くようにオペレーション全体に占めるレジ業務はせいぜい3割程度でマルチタスクなのだ。この時の経験が現在の私のマルチタスク型業務スタイルにつながっているし、その時教えてもらって体験した情報システムには魅了された。セブンイレブンの初期の情報システムである。
客のレジ精算と同時に販売データを収集するPOSレジスター、検品や陳列状況の把握を支援する ST(スキャナー・ターミナル)、発注を行うGOT(グラフィック・オーダー・ターミナル)と バックルームのSC(ストア・コンピュータ)を結んだ店舗システムを構築。単品ごとの販売状況、商品のキャンペーンやTV・ラジオCMなどの情報、イベント情報、 天気予報などを確認して仮説を立て、発注を行い、検証するという一連の単品管理が 円滑かつ効率よく行えるよう、この情報システムが支援しているのだが、このシステムについて色々と教えてもらったことが、あとあと役に立っている。
随分と付箋紙を貼った本になり、書いておくことは尽きないのだが、「人間ならではの創造・感情・信用ワークへシフトし、アナログを競争力の源泉とせよ」に強く同感する。
終章で、デジタルAI経済は労働者に還元されず二極分化が進むと指摘する。GAFAのような「デジタル・ケンタロウス」は潤い、中間層は低位におちて「GAFAの手先ワーカー」「サイバー小作人」となると指摘する。
サイバー小作人とはユーチューバーみたいな人を指しているのだが、この「現代の小作人」というのは言い得て妙だ。巨大フランチャンザーによって支配されるFCオーナー。ネットモール出展者なども指している。FCオーナーや個人事業主は、現代の法規制では「労働者」ではないから契約で縛られリスクばかり負わされ権利は認められていない。行き着く先は「ディストピア」である。
そのためには「新しい労働者の再定義と監督権限の強化」「再分配による格差是正」「積極的なテクノロジー導入で人材を捻出」と指摘するが納得できる。
建築設計者も、うかうかしているとAIに置き換えられて飯食えなくなりまっせ。
「敷地形状入力」「法規制入力」「世代構成」「デザインの好み」等入力したら幾つも住宅のプランを作成し、同時に見積もりも出来上がり。あっ。もう大夫出来上がってきているね。
頑張ろうね。建築設計者の皆さん。
【証明書】
調査の結果、適合証明書等が発行されますか?
「適合証明書」という形ではありませんが、調査結果は「建築基準法適合状況調査報告書」として交付されます。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【検査済証に代わるものか】
ガイドライン調査の結果は、検査済証にかわるものや、建築基準法に対する適合性のお墨付きになりますか?
このことについては、Q&A-2でも国交省サイトをリンクし、その見解を紹介しているところですが検査済証にかわるもの、建築基準法に対する適合性のお墨付きにはなりません。調査を行った時点での第三者調査の結果という位置付けになります。
各行政や、指定確認検査機関によって検査済証のない既存建物に対する必要な調査内容について見解が異なる場合があるため、ガイドライン調査結果報告書があれば、特定行政庁や他の指定確認検査機関に増築、用途変更、大規模修繕/改修の申請が可能になるとは限りません。
依頼者が、既存不適格調書や、法第12条第5項の報告書を作成するための調査資料として活用することはできます。
ガイドライン調査機関の別の事務所に建築基準法適合状況調査を添付して確認申請を提出したとき、見解が異なり補充調査を要求された事があると聞いた事がありますので、ガイドライン調査の後に建築確認申請を提出する場合は確認検査員と確認申請を決済する確認検査員は同一の方が良いかと思います。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
来年4月に施行予定とされている改正建築基準法等に伴う改正施行令が9月12日、閣議決定されました。
公布は今週末になりますが、添付の報道発表資料からの修正は無いと思われます。
報道発表資料
【躯体調査】
躯体調査はどのような調査が必要ですか?
ガイドライン調査機関の担当者・構造担当者と調査項目、箇所数について、事前に協議をしてください。コンクリート強度、配筋探査、鉄骨溶接部超音波探査、鉄骨ボルト接合部調査、部材断面調査等が必要となります。
あわせて建物所在地の特定行政庁の見解を確認するのが望ましいです。(検査済証がない場合の構造に関する調査項目を定めている場合があります。)ただし特定行政庁の対応は、まちまちです。
参考資料:「建築構造設計指針2019」(一般社団法人東京都建築士事務所協会発行)
参考資料:「既存建築物の増築等における法適合性の確認取扱要領及び同解説」大阪府内建築行政連絡協議会
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【構造計算書は必須か】
構造計算書が保存されていません。構造計算書は必須書類でしょうか
基本的には、法20条(構造規定)の確認の為に必要となります。
この場合、確認申請図書の構造図があれば、構造計算書がなくても良い場合もありますが、躯体調査の結果、構造図と不整合があった場合は、適合性確認のために構造計算書の復元や検討書が必要となる場合があります。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【一部の図面しかない場合】
確認申請図書ではない図面(契約図、竣工図、改修図、現況図)があります。調査はできますか?確認申請図書の一部しかありません。(平面図しかない等)調査はできますか?
依頼者(代理・設計者)が確認申請図書相当の、復元図書を作成する必要があります。
「図面の復元」をしたことがない人達からしたら大変な業務なのかもしれないが、古民家や木造住宅のリノベーションの世界では当たり前の作業。筆者も学生時代から伝統建築物の調査や図面復元に関わっているので、木造であれば汗をかきかき灼熱の天井裏で調べたり、狭くてかび臭い床下にもぐり調査したり大変な作業であることは間違いない(尚、最近は体積が多くなり過ぎたのと加齢のため、小屋裏、床下の調査があっても若い人にお願いしている)が、だからといって全体を指揮して調査し図面を復元するのは苦にはならない。又幾度か図面復元に関われば何人工で調査ができ、何人工で復元図が作成できるか、規模、構造、階数等により算出は容易となる。
図面の復元をしたことを、ことさら「すごいでしょう」と吹聴したり、過大評価する第三者がいたりするから世の中面白い。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【既存の図面が無い】
確認済証、又は役所発行の台帳記載事項証明書はありますが、図面が一切ありません。調査はできますか?
確認申請図書相当の図書を復元し、躯体調査結果報告書があればできます。ただし、現状から完全な復元図書を作成するには、大変な労力が必要となります。又当時の基準での構造計算の復元は中々難しいです。
既存建物のガイドライン調査や遵法性調査、リノベーション、レイアウト変更を行う際、新築時の図面が残っていなかったり、当時の図面と異なっている事がある。現状を把握しないと既存建物の改修方針は定まらない。検査済証があろうが、無かろうが、既存建物を活用しようと思ったら「まず調査」から始めないといけない。これが結構アナログだし費用がかかる。また一回で終わらず追加調査が必要になつたりする。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
2023年5月にグランドオープンしたというラビスタ函館ベイAMMEXに宿泊した
前日札幌から函館への特急電車が豪雨の為運休となり、大幅に予定を組み替えた
札幌から函館の最終の特急電車が出る事になり乗車したが満席。このホテルにチェックインできたのは夜の11時近く。だから掲載する写真は翌日朝のもの
札幌駅近くに6時間以上足止めを食らった。まあ大丸札幌やステラをじっくり見てくる事が出来、とても参考なったので良しとしよう。
共立リゾートのドーミーインをぐんと大人向けに進化させたようなホテル
宿泊しての感想は、ひとつひとつ良く考え抜かれてメリハリの効いているホテル
スタンダートツインに宿泊したのだが、鍵はオートロックでもカードキーでもなく、ごく普通の部屋番号のタグがついた鍵(ツインだから2本)。私も常々オートロック、カードキーは不要だと思っていた。
ウェルカムドリンクは、ミネラルウォーター500ml2本と2lが1本。ドーミーインのウエルカムフルーツはなかつたが、ミネラルウォーター2lには感激。ホテル滞在時間が短かったので2lは使わなかった。
大浴場は最上階。函館山が展望できる塩分濃度が高くて身体が浮いてくるような温泉
露天風呂も気持ちが良い。外の風景を眺めると隣はニチレイの冷凍倉庫。ここはもともと倉庫街だったと知る。尚客室はシャワー室のみで、割り切った設備となっている。
大浴場の洗面コーナー
朝5時に入浴したので 隅々まで観察・実測
ミネラルウォーターと北海道ならではのガラナ、朝はヤクルトが無料
アイスも無料
このあたりはドーミーインを引き継いでいる
朝食は「北の番屋」で評判のブッフェ
北海道の味覚をふんだんに集めた料理の数々
果物もスイーツも豊富
メロン・西瓜・白玉ぜんざい
ホテル側も朝食ブッフェは自信があるだろうけど、今回北海道出張ではトップ賞
尚 夜泣きそばも提供されているが、
前日チェックインが遅く10時半までのサービスに間に合わなかった。
また泊まってみたいホテルのひとつになった
リノベーションに伴って既存のエレベーター、エスカレーターを交換する為の調査に立ち会った。営業中の店舗なので営業が終了した午前1時から午前5時までの調査だった。
新築と違って既存建物のリノベ―ションなり大規模改修の設計では、設計段階で調査が必要です。
先にエスカレーターの動力盤の確認。1階-2階エスカレーターの動力盤は1階のバックヤードに、地階-1階のエスカレーターの動力盤は地階バックヤードに設置されていた。
昇降路内の内寸、階高、オーバーヘッド、ピット深さ等を実測する
基礎フーチングのハンチ部分の形状が既存図とは異なることがわかった
こちらはエスカレーターのモーターと電源部。
床プレートを外したらこうなっています。
電圧を確認しています
エスレ―ターは油が生命線とか
この部分に出入りすると靴裏をウエスで丹念に拭いていました
メーカーから三人の技術者が来てくれました。
私は ただ見てるだけ
久しぶりに終電で移動し、始発で帰宅
それにしても日の出が遅くなった
5時でもまだ暗い
北海道出張に持つていった文庫。
太平洋戦争中に参謀を務め、戦後も情報戦の最前線にいた著者が書き残した至言の数々。1996年に出版され私が読んだ文庫で第30刷。累計23万部という隠れたロングセラー。
相手から教えたい情報、商品として売られるべく氾濫している情報の中で溺れそうになる日々。本当に必要な情報は何か。SNSやインターネットに頼りすぎていないか。
著者は本文に出てくる軍隊用語を、企業の人が読む場合は「戦略」は企業の経営方針。「戦術」は職場や営業の活動。「戦場」は市場(マーケット)。「戦場の考察」は市場調査(マーケッティング・リサーチ)と置き換えて読むことを勧めている。
昭和20年の敗戦まで、軍は日本最大の組織であり、しかも最も情報を必要とする組織であった。その組織がいかなる情報の収集・分析処理・管理のノウハウを備えていたのか、その実態が体験的に述べられている。
文中の孫子の言葉が記憶に残った「爵禄百金を惜しんで、敵の情を知らざるは不仁の至なり、人の将にあらざるなり、主の佐にあらざるなり、勝の主にあらざるなり」
大要は、敵情を知るには人材や金銭を惜しんではならない、これを惜しむような人間は、将師でもなく、幕僚でもなく、勝利の主になることはできないという意味。
多面的な情報の収集とともに、情報には解析・審査が必要で、それを生かすことの重要性を学んだ。
「兎の戦力は、あの速い脚であるのか、あの大きな耳であるのか」というドイツで読んだ本の中の設問を紹介して終わっている。
「長くて大きな『兎の耳』こそ、欠くべからざる最高の”権力”である。」
この本は、堀さんの回想録だけど、日本人への警告を含んだ貴重な本だ。こういう本を次の世代の人にも読み継いでいくことが必要なんだと思う。
朝9時小樽から札幌へ電車で移動
1934年(昭和9年)竣工の北海道内初となる鉄骨鉄筋コンクリート造の駅舎
エントランスホールやホームに飾られているランプは、当時の駅長が「小樽駅の特色を出したい」と北一硝子に要望し、1987年(昭和62年)に北一硝子がランプ108灯を駅へ寄贈したことに始まり、1999年(平成11年)には改札口上の窓とホームに設置するランプを寄贈して合計が333灯あると記されている。
レトロな いかにも小樽の街に相応しい駅舎
駅舎内にある「小樽なると屋」でザンギを買い電車の中で食べる
大きくて美味しいザンギだった
先人達が遺した手書きの図面の美しさには、いつも惚れ惚れしている
この表紙に使われている断面詳細とファサードの青図もそうだけど、報告書に掲載されている幾つもの元設計図には目を奪われる。
いま100年後の人達が目を留める図面を書いているのか。と自問自答
この建物は、鉄骨鉄筋コンクリート造で営業室吹抜けの天井(下弦材)と屋根(上弦材)の二重スラブは、コンクリートスラブと一体となったラチス梁(梁成6尺6寸)となっている事を知った。この構造はメラン式橋梁と同じ構造方法とある。復元図によると約14.544mのスパンであり、石膏繰型の大きな面積で重量のある天井を実現する為に採用されたものと思われる。このメラン式構造はあまり見たことが無かった。
全体として良くまとまっている報告書だとは思うが、やっぱり建築史家の視点のまとめ方だと思った。昔の自分ならこれで充分満足していただろうと思う。
この報告書には記載されない調査はあるようにも思うが、コンクリートの圧縮強度、中性化、塩化物イオン量、躯体の劣化状況等の建築病理学的視点の報告も盛り込んで欲しいと思った。
小樽芸術村・旧三井銀行小樽支店(重要文化財)
明治末から昭和初期にかけて「北日本随一の経済都市」と呼ばれ、最盛期は25行もの銀行が活躍していた金融の街、小樽。
その繁栄を象徴する旧三井銀行小樽支店。重厚な石積みのルネサンス様式の外観と、吹き抜けに回廊がめぐり、天井の石膏造りが美しい。
1927年(昭和2年)に竣工。鉄骨鉄筋コンクリート造
設計は曽禰中條建築事務所。施工は竹中工務店
2階、回廊から
階段
旧荒田商会・旧高橋倉庫
「神とイギリスの栄光」
「最後の晩餐」
小樽芸術村の旧高橋倉庫 ステンドグラス美術館に所蔵されている作品は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで制作され、実際に教会の窓を飾っていたステンドグラスと記されている。
美しいが若いステンドグラスで、重厚さ荘厳さを味わうには、やはり本場で
小樽芸術村・西洋美術館(旧浪華倉庫)
ニトリグループが、2016年7月に「小樽芸術村」を開設。
2020年10月より、
公益財団法人 似鳥文化財団の公益事業として運営を開始。
旧浪華倉庫は、小樽運河の完成から2年後の1925(⼤正14)年に運河のほとりに建てられた⽊⾻⽯造の倉庫建築。かつて三井物産や三菱商事とともに三大商社として並び称された、鈴木商店の事業の一つとして小樽で開設された。小樽市内に残る木骨石造の倉庫の中でも大規模な建物で、2012年に小樽市指定歴史的建造物に指定されている。
美術館入口部分は、入館料無のお土産売場、休憩スペース
にしん漁場建築・北海道指定有形文化財
小樽市街から車で15分ぐらいの祝津港にある
梁間7間強、桁行16間強
内玄関吹抜け部の架構
1階茶の間・居間
1階縁側
2階客間
2階客間妻側
積丹半島・泊村にあった鰊魚舎で鰊親方の田中福松氏が1981年(明治24年)から7年かけて1987年(明治30年)に竣工した建物。この地に1958年(昭和33年)に解体移築されたと記されている。
長大な材木を豊富に使った豪放な建物だった。