
岐阜県美濃市の岐阜県立森林文化アカデミーに行ってきた
現在 東京芸大教授の谷川原温氏の設計
もう25年以上前の建物で、以前から一度は見ておきたいと思っていた

ウッドデッキの部分補修中だった。
辻先生が案内してくれた

木工専攻の部屋をのぞいてみた


学生が作成する小規模な建物・部分があちこちにある
この庇、渡り廊下も学生の作品


「森と木。地域と人。文化と技術。すべてをつなぎ、新しい社会をつくる。はじめの一歩は、ここから」学校案内に書かれた言葉が印象的だった。
建築法務/ 建築ストック再生・活用 /長寿命化/ 環境建築 / 建築設計監理 / ㈱寺田建築事務所・一級建築士事務所
岐阜県美濃市の岐阜県立森林文化アカデミーに行ってきた
現在 東京芸大教授の谷川原温氏の設計
もう25年以上前の建物で、以前から一度は見ておきたいと思っていた
ウッドデッキの部分補修中だった。
辻先生が案内してくれた
木工専攻の部屋をのぞいてみた
学生が作成する小規模な建物・部分があちこちにある
この庇、渡り廊下も学生の作品
「森と木。地域と人。文化と技術。すべてをつなぎ、新しい社会をつくる。はじめの一歩は、ここから」学校案内に書かれた言葉が印象的だった。
木下斉さんの本をまとめて読んだので幾つか紹介する。物語風なんだけど「地方のリアル」と「成功のコツ」が122のキーワードで展開されていて とても読みやすかった。
多くの「まちづくり」の研究書や役所が出している事例集がある。それらは成功した事業を一覧にし類型化している。本来成功した事業を深く知るには、長いプロセスを多角的に知らなければならない。しかし事例集は結果を整理しただけで、わかった気になってても実際には あまり役に立たないものだ。こうした一つの事例を深く知れるように物語風に展開するのは共感できる。
私自身は地域再生の鍵は、ひとつは「食や飲食店」が持っているのではないかと最近思っている。かつて都市のビル内で、「Farm to table」(農場から食卓へ)というテーマで企画提案したことがあった。「Farm to table」は、2010年代のアメリカ西海岸から広まった食に対する考え方のひとつ。生産者と消費者が物理的に、また概念として近い距離にあり、環境にも配慮したサステナブルな食材を地産地消するような食に関しての潮流を指す。
その時、本当の「Farm to table」が実現できるとしたら、それは地方なのではないか思った。普通のスーパーの野菜売り場に並んでいるものは、流通のために日持ちが良くて、傷つきにくい品種だったりする。地方で野菜を買うと、妻はこんな品種があったのかといつも驚き、新しい発見があるという。地元のものを地元でちゃんと出す店は意外と少ない。
それと飲食店は、美味しい店なら商圏が広い。地方で車移動だと1時間前後ぐらい、30kmから40kmぐらい離れた客が訪れるといわれている。地域外の外貨を得れるし、雇用も生まれる。農家との連携も生まれれば地域経済に寄与する。店は新築や古民家だけでもない。空き家活用でリノベーションする「逆算開発」で展開するならば資金的にも無理のない計画になるのではないか。今日日、工場を誘致して雇用が生まれても非正規雇用で、そほど地域経済には寄与しないだろう。
こうした美味しいレストラン(付加価値の高い店)が、そのエリアに10件もあってごらん。夢が広がるではないか。
木下斉さんは書く「必要なのは才能じゃない。『始める勇気』だ」と
著者の木下斉氏は1982年生まれと書かれているから、私の子供世代
高校1年生からまちづくりに関わり、17年間で経験した実体験に基づく「稼ぐための教訓」をまとめたという一冊。
「まちづくり」という言葉のホァーとしたイメージをひっくり返す「まちを一つの会社に見立てて経営する」「稼ぐまちが地方を変える」というのは鋭いし、その通りだと思った。
いろいろな地方を訪れてみて思うのは、地方はまだまだビジネスチャンスにあふれていると感じることだ。
地方衰退の構図は、日本社会の縮図。人口縮小時代を迎えた現代では、補助金頼みではまちづくりは成功することはないだろう。
「リーン・スタートアップ」(小さく始める)。最初は小さくてもひとまずやってみる。これはとても大事だ。大概の人は実践に踏み出す勇気がたりない。
とても為になる本です。
計画中、設計中のプロジェクトについて進捗状況を共有した。
9月中旬に実施した敷地面積 約57,000㎡、延床面積 約39,000㎡、総棟数 約37棟の既存の生産施設(工場)の建築関連法調査業務の現地詳細調査。
写真等の整理担当者を決めて作業を進めている。何しろドローンMP4画像150GB、一般動画MP4-30GB、写真(画像)は、総計で1万枚を有に超える。その他に棟毎の確認申請図書の整理、図面の整理があり膨大な事務量になっている。
また、新しいプロジェクトの工程表を示し、設備、電気他の意見を聞いた。
毎年重点テーマがあって2024年は「継承」で、次世代の20代~45歳の若手のプロジェクトへの参加で少しずつ成果があがりつつある。また子育てにけりがついてきた女性陣の参加も喜ばしい。
2025年のテーマは「空き家活用」なのだが、これはまだ始まったばかり。故郷や好きな「疎空間」をこのまま消滅させてはいけない。まずは行動。
アエラ最新号を妻が買ってきてくれた
表紙が矢沢永吉の写真だったからと
実はファン。
矢沢永吉の音楽を聴きながら仕事をするとノル。
今年8月にリリースした「真実」は美しいメロディーのバラード
尊敬できる諸先輩がいるから、後ろ姿を見て頑張れる
巻頭特集「インバウンドの光と影」も興味深い記事だった。
ちょうど台東区でのプロジェクトが進んでいるので
関心深く読んだ
インバウンドによる地価の上昇はバブル的
台東区では民泊が2年前には510軒だったのが、
2025年8月29日時点で1236軒
いまや浅草は、外人ばかりで汚い街になっている
観光産業が地域住民の迷惑や不利益の上に成り立つ産業でよいのか
とある建物で雨水の浸水が、補修しても補修しても止まらず1年ぐらい経過しているというトラブルの現場を建築主からの依頼で見に行ってきた。
何度防水をしたり、コーキングをしたりしても雨が降ると浸水する。建築主は、何度も繰り返される設計監理者と工事施工会社のやりとりでプッツン気味。補修方法について工事施工会社は、設計監理者の指示待ちみたいな状態になっているような現状らしい。
第三者的に見て、この案件の場合は設計ミスであり、図面に記載ある防水方法を最初からしていなかったから工事監理ミスであり、施工ミスだと思う。
建築主が設計監理者に、今後どうするのかと問い詰めたところ「AIに相談して決めます」と答えたらしい。
そうか今どきの若い設計者はわからないことはAIに聞くのか。笑ってしまった。私なら何人もの防水の専門家や現場経験の豊富な施工者に聞くけどなと思った。
そもそもAIは正しいのか。専門家に聞いてみた。
1、 最新情報は反映されてないことがある
2、 曖昧な質問には「それっぽく埋める」ことがある
3、 専門性の高い領域では、「断言」が危ないときもある
医療、法律、金融などでは、出典がないまま答えてしまうと誤情報になることもある
高精度ではあるが、決して正解ではないとか。
AIより人を信じようよ。
敷地面積 約57,000㎡、延床面積 約39,000㎡、総棟数 約37棟の既存の生産施設(工場)の建築関連法調査業務の現地詳細調査を実施した。
2日間にわたる現地詳細調査は、机上調査、外部、ドローン、内部3エリアの2人ずつ6チームに分かれて無事終了。総勢14名の調査チームで20代から70歳代までと幅広い年齢層になった。
始めて調査に参加した人から「参加されている皆さんのこころざしの高さやパワフルさに終始圧倒されっぱなしでしたが、勉強させられることが多い中、とても楽しく仕事ができて大変良い経験になりました。良いご縁に恵まれて感謝しております。」とメールがきていた。
皆で会食し、ひとつホテルに泊まり交流することで、単に調査に参加するだけではわからない一人一人の個性がわかる。最近は会食とか多世代交流が減っているので、やっぱりこういう試みは大事だなと思う。
若い人たち(20代、30代)が今回は4名と3割近くになったせいもあるが、40代以上の人達は、若い人たちに何らかの刺激を受けたみたいで、初心に返ってパワーがわいてくるみたいです。
学歴や職歴・経験値や年齢ではない。それぞれが持っている「志」の高さを応援したいと思う。
外部調査に20代、30代を重点的に配置したせいで、外部調査は1日目で終了。2日目には内部調査チームに各1人ずつ増員できた。
これから膨大な写真、動画、ドローン映像、図面、書類との格闘が始まる。
ざっくり調査内容を確認していたところ、クライアントに中間報告をする前後に補充調査は必要だなと思った。
愛知県清須市で打合せの後
以前から見てみたかった清須城に寄ってもらった
かわいらしい城だった
かっての織田信長の居城であり、清須会議が開かれた城
実際 訪れてみると小牧も清州も
今でも交通の要所であることがわかる
名古屋市内のホテルにチェックインし
翌日からの調査の為に集まった人達との会食に向かった
東京都特別区内に計画されている高層マンションの建設に反対する近接住民の依頼で訴訟チームに参加することになった。今日は地域住民・近接マンション管理組合、代理人弁護士との初顔合わせだった。
方向性を確認し共有し、今後のスケジュールを決めた
今回の業務では、計画されている建物と近接建物のCGを作成し様々な考察、論証を構築したいと考えている。
2025年9月業務着手。いつ業務が完了するかは未定。
9月5日、打ち合わせの為に名古屋に向かう
打合せの時間に間に合うように東京駅から東海道新幹線に乗車
品川で一時停車し、その後静岡県掛川市あたりで停車。
車窓からは視界が全くない豪雨
結局、名古屋に着いたのは午後4時近くで、正式には3時間45分の遅延
午後1時からの打合せは、先方に連絡してキャンセルしていただいたが
夕方から別の打合せがあったので遅い昼食を摂って移動
実は、今年8月にも北陸新幹線で富山に向かう途中、
線状降水帯の影響で5時間遅延
今年は電車遅延の当たり年だ
都内特別区のRC6階建て、延床面積約700㎡の事務所をホテルに用途変更する業務に着手した。検査済証が無いため建築基準法適合状況調査を行ったうえで用途変更確認申請を提出する。
建築主は、当初共同住宅に用途変更して民泊にする予定だったが、「集合住宅の建築及び管理に関する条例」の制約があるために、ホテルに用途変更し旅館業法の届出をすることになった。
2025年9月業務着手、2026年3月用途変更確認済証交付を目指している。
書棚を整理していたら懐かしい本が出てきた。
「宮脇壇の住宅設計テキスト」
もう30年前の本。
そういえば宮脇壇さんが亡くなって30年近くなるんだなぁ~
社会人になりたての頃、法政大学・宮脇研究室出身の先輩がいて、斜め向かいの席から、時々声をかけてくれた。「建築家はどうあるべきか」「建築の表現」について、よく教えてもらった記憶が蘇った。その先輩は若くして亡くなったのだが、導いてくれた先輩の一人だ。
さて、当時住宅設計の第一人者であった宮脇檀(みやわきまゆみ)と研究室が、20年の設計の軌跡をまとめた本である。「住宅設計は、いかに進めるべきか?」「いま住宅に何が求められているか?」住まいの考え方、手法、技術、ディテールのすべてを公開している。
今読み返しても住宅・住まいの様々な提案を通して語られる内容は、時代を超えた力を持っている。
久しぶりに住宅の設計がしたくなった。
敷地面積 約57,000㎡、延床面積 約39,000㎡、総棟数 約37棟の既存の生産施設(工場)の建築関連法調査業務の調査参加者とのweb打合せを行った。
2週間後に迫った2日間の現地詳細調査は、机上調査、外部、ドローン、内部3エリアの2人ずつ6チームに分かれるので、調査の目的、写真撮影の注意点、熱中症対策等、多岐にわたる説明と質疑が行われた。今回は首都圏と中部圏の合体調査なので、お互いに初顔合わせの人もいた。
各建物の調査ルートと随行するクライアント側担当者の割り振りが送られてきたので、その説明をした。当初同一建物を1日目は、写真撮影+既存図面と現況の相違点。2日目は実測等に充てる予定だったが、2日分の調査内容を1日で行い、順次別建物に移動する方法に変更した。
また外部調査に一人増員することにした。
今年、2025年7月に出版された安宅和人さんの著書「『風の谷』という希望・残すに値する未来をつくる」をずっと読んでいました。
7年にわたる検討を重ねたうえで書き下ろしたという1000頁を超える大作で、何度か読み返しているので、いまだ机の上にある本です。
本書で語られる「風の谷」とは、自然豊かな疎な空間を、都市に頼らずとも人が住み続けられる「もう一つの未来」として再構築する構想の呼び名です。都市を否定するものではなく、都市と自然、両方を生かす空間デザインの試みとして提案されます。
もともとは、宮崎駿監督による映画「風の谷のナウシカ」に描かれる心の原風景のような集落です。ナウシカの世界では、大半の土地が人間にとって有毒な「腐海」に覆われ、風の谷はその風上にあって常に新鮮な風が吹き込むため、わずかに人が住める場所として描かれています。
日本には恐らく1000以上ある「風の谷」をつくるポテンシャルを持っている「疎空間」があると考えられますが、疎空間を再構築するためのロングスパンの構想が描かれています。
【2025.08.31】
2025年度調査員募集を締め切りました。多数の御応募ありがとうございました。
応募された方には、個別にメールで連絡いたします。*************************************************
現在弊社は、首都圏で、主として特殊建築物(非木造)の建築基準法適合状況調査(新ガイドライン)及び既存建物調査に協力していただけれる調査員を募集しています。業務の次世代継承の観点から若手(45歳以下)を優先しています。性別不問です。
【業務内容】
これらの業務内容に係る調査協力者を募集しています。又学生は写真、動画撮影等の一部の業務に限定して可です。
各プロジェクトの調査日時をお知らせし、対応できる方を中心にプロジェクト毎の調査チームを編成しています。
調査協力者の中から恒常的な技術継承育成機関である「てら小屋チーム」に抜擢させていただきます。
「てら小屋チーム」のメンバーになると多様なプロジェクトについて触れれるほか、恒常的な業務の依頼、忘年会等の無償参加、弊社福利厚生施設の無償利用が可能になります。
【費用】
【調査目的】
弊社は、建築基準法遵法性調査、建築基準法適合状況調査(新ガイドライン)、耐震診断・耐震補強設計、改修計画の立案及び概算費用の算出など既存建物の総合的調査を行い建築ストックのリノベーション、保存再生活用等の業務を行っています。
自前での調査・計画・設計・申請・工事監理を一貫して行っている事務所です。
原則専業設計事務所からの依頼は承っていません。
【応募】
下記にMAILで履歴書(写真付き)、実務経歴書、ホームページ等がある場合は、URLを記載して送信ください。不在がちなので必ずMAILでお問い合わせください。
(株)寺田建築事務所 mail@taf2012.sakura.ne.jp
【募集期間】
2025年8月1日~2025年8月31日
渋谷の国立オリンピック記念青少年総合センターへ行く
なんだか懐かしいデザインだなと思っていたら
やっぱり坂倉建築研究所の設計だった
カルチャー棟のPLAN
カルチャー棟大ホールの吹き抜け
全体配置図
国立オリンピック記念青少年総合センター
National Olympic Memorial Youth Center
竣工年: 1994~2001年
所在地: 東京都 渋谷区
用途: 宿泊施設 / 研修施設 / スポーツ施設
建築面積: 26,550 m²
延床面積: 84,968 m²
階: 地上2〜9階、地下1階、塔室1階
構造: RC造+S造
設計:坂倉建築研究所
名古屋日帰り出張。愛知県尾張建設事務所との打合せの為に、
愛知県三の丸庁舎に行く。
中々、立派な建物
尾張建設事務所での打合せを終え、別件の打合せの為に移動
それにしても名古屋は暑い
この日は40度ぐらいあったようだ
夕方には、名古屋駅で新幹線に乗車できたので、
自宅発‐自宅着ほぼ12時間の業務時間となった
旧盆明け早々の開催となったので、計画中、設計中のプロジェクトや秋以降の業務について進捗状況を共有した。
今回は、先にメンバーに配布していた「建築基準法適合状況調査・既存建築物の再生・活用に必要な書類」について説明し質疑を受けた。
初めに「建築基準法適合状況調査の一般的手順」について説明し、「建築基準法適合状況調査・既存建築物の再生・活用に必要な書類」個々の書類の必要性と、書類がない場合の代替書類・方法について説明した。
特殊建築物で一定規模以上であれば、相当の数の書類確認が必要になる。まして棟数が多くなれば、結構地道な作業の積み重ねが必要となる。
質疑では、「委任状」の代理人・副代理人についてや、既存建物の図面等が無い場合の情報開示請求について質問が寄せられた。
実務上では、建築基準法適合状況調査に着手する以前に、もつと少ない資料や書類から既存建築物の再生・活用が可能かどうかを判断し問題点を抽出しないとならない。
敷地面積 約57,000㎡、延床面積 約39,000㎡、総棟数 約37棟の既存の生産施設(工場)の建築関連法調査業務に着手した。
9月の中旬に2日間にわたり現地詳細調査を行う。
大規模な調査を2日間で行うので、調査スタッフは13名となった。
まだ1ケ月前だが、前泊を含めた宿泊先や打合せ会食先の予約。調査資料の整理、デジカメ、ヘルメット、空調服の用意等と準備することが沢山ある。10名程の宿泊先をひとつのホテルに予約するのは大変だった。ホテル代も高騰しているし・・・。事前にWEBで調査員会議も開催し業務の内容を徹底しなけばならない。今回の調査から副責任者を選任し、調査員に対して連絡・調整をしてもらっているので、爺さんはラクチンだ。
「建築関連法調査」としているのは、弊社の場合は、建築基準法のみならず、都市計画法、工場立地法、消防法、県市条例と建築プロジェクトに関連する法規制全般について調査することが多いからだ。
今回の調査にあたって、建築基準法適合状況調査にあって用意してもらいたい書類の表を作成した。もうだいぶ前に作成したものがあったが、今回は全面的に更新した。
また、建築基準法適合状況調査の一般的な手順も付け加えた。更に調査対象棟数が多いので棟別に受領した書類・図面がわかるように新たに「既存建物書類チェックシート」も作成した。
既に今春 現地下見、調査概要は作成していて、質疑も上げているので、クライアント側から既存図面等を用意してもらうと準備は概ね整う。
今回の調査は基本的調査でPHASE-1となり、2025年8月から2025年12月までの業務期間となる。その後 本格的な建築基準法適合状況調査(新ガイドライン調査)はPHASE-2で、非破壊、微破壊、既存図面の復元、構造計算書の復元等の業務を2026年に実施する予定である。
そのあとは、どう業務が展開していくは調査の状況を見なければならない。
とある会社で建築基準法適合状況調査の現場調査実施要領を説明していたら、10名あまりの調査員名簿を見て、クラアント側の社員から「女ばかりじゃないか」「でもほとんど一級建築士だ」という声が聞こえてきた。
「弊社はジェンダー平等が経営方針ですから」と答えておいたが、ほとんどの場合クライアント側の打合せに出席するのは男性社員が多い。
正確に言うと弊社は古代の統治形態である「ヒメヒコ制」をとっているのだが・・。
私が持っている現場感覚では、現代は女性の方がアクティブで優秀な人が多い。会社組織では女性の能力を正当に評価していないか、男が支配権を奪われるのが嫌なのか、我々の属する建築業界では、とりわけ女性の能力が正当に評価されていないと感じる。
ジェンダー平等と謳っていても、そこは男と女の超えられない問題がある。弊社では、チーム員に「人として気に入っている」けど「女として気に入っているわけではないから」と言っているので、決して1対1でリアルに会って打合せをしたり、行動を共にしないようにしている。
大学で教えていた友人は、女子学生と決して研究室で1対1にならないようにしている。と教えてくれた。どうしても1対1にならざるを得ないときはドアを開けておくと言っていたな。
又ある会社の社長は、出張でどうしても女子社員を連れていかないとならないときは、現地集合で、決して同じ電車などで行かないし、出張先のホテルも別にすると教えてくれた。
本人達は、誰にもわからないと思っていても、周りの人は男女の距離の変化は、敏感に感じるものだ。昔から社内恋愛は、周りがみんな知っていると言うではないか。
昔勤務していた組織設計事務所の二代目社長は秘書に手を出してしまい。奥さんが会社に乗り込んできて、会社の前の道路で喚き散らして修羅場と化したことがあると聞いた。二代目サラリーマン社長だったから、臨時取締役会で即解任。もつとも三代目社長は会社を倒産させた。私が辞めた後の事だけど。
とういうことで、いつも一緒にいがちな「男と女」の距離感はデリケートで、どちらか片方が悪いとかいう問題でもない。
知人に聞くと異性のスタッフと仕事をするときは、周りや本人がトラブルに巻き込まれた経験からなのか、多くの人は細心の注意を払っている。
政治家も一般人も失敗の原因は「金」か「女」
この間ネットフリックスで観た「グラスハート」でも、バンド仲間やチームの男女の距離感というのは永遠のテーマなのかもしれないと思った。
まあ、男女の距離も、いい時とは良いんだけどね。もつれたときは大変なのよ。歳の差なんか関係ない、結局は男と女だから。面倒なことが起きる前に、あれこれ言われないように細心の注意が必要なんだと思うよ。
頼んでいた「TenBlank Glass Heart」のCDが届いた
今日一日中、何度も何度も聞いた
若い人たちの音楽も良いな
建築基準法では、既存建築物は、「現行法適合建築物」「既存不適格建築物」及び「違法建築物」に分かれます。古い建物が既存不適格建築物ではなく、新築時の確認申請済証、検査済証があり、その後の法律で不適合箇所が生じたものが既存不適格建築物です。
この既存不適条項への訴求と緩和の規定は、建築基準法の中でも最も難しい部分と言われており、その内容を熟知し活用するのは容易ではありません。
本書は、わかりやすく解説されており、既存建築物の業務に携わる者にとっては必読書的な存在になるでしょう。
先に紹介した「建築基準法 改正履歴確認のポイント」大手前建築基準法事務所株式会社共編と合わせて活用されることをお薦めします。
さて既存建築物の法適合状況調査を行う場合には、その調査目的を明確ににしておく必要があります。
1、既存建築物の増築や用途変更等に係る建築確認申請の手続きのため・・・一般的です
2、不動産の売買に際する資産評価の資料とするため・・・最近、リート投資法人に聞いた話では、「建築基準法適合状況調査(新ガイドライン調査)は、法的位置づけのない任意の規定であり、民間指定確認検査機関の交付する書類であるから、仮に適合証明が交付されたとしても検査済証に代替できるものではないの不動産投資の世界では、検査済証のないものとして扱う」と聞きました。あくまでも取引のあるリート投資法人で聞いたことなので全てのリートが同じ扱いかどうかは知りません。
3、既存建築物を用いた他法令の許認可を受けるため・・・弊社で最近多いのは、検査済証のない既存建築物の建築基準法適合状況調査を行い、法適合を証明し「倉庫業を営む倉庫」(陸運業)の許可を受けるというものです。既存建築物も色々で、あまりに老朽化が進んだもの、建蔽率がオーバーしているもの、もともと倉庫ではないので倉庫にすると積載荷重の設定が異なり補強工事が過大となるもの等。
初期に渡される数少ない情報・図書で物になるか判断をしていかないとなりませんので、結構集中して進めます。
まあジャンクな物件の中からは、たまに金が出ますので、さながら砂金とりの気分になりますね。
愛の共鳴から生まれる音。
圧倒的熱量の「青春音楽ドラマ」
爺さんは こういうドラマを見るとメロメロになる
二晩で一気見してしまった
佐藤健、宮﨑優 、町田啓太、志尊淳、菅田将暉等の 豪華キャスト集結!
Netflix、「グラスハート」を2025年7月31日全世界配信。
1993年から現在にかけて書き継がれ、不朽の名作として知られる 若木未生のライフワーク「グラスハート」の待望の映像化。というが若木未生 まつたく知らなかった
日本映画・ドラマのこれからを担う人達が世界に羽ばたいた
是非 御覧あれ
港区内の延12,000㎡の事務所ビル。1フロア1,500㎡で機械排煙設備(天井チャンバー方式)が設けられていたが、テナント区画発生(天井裏まで間仕切壁)により法不適合箇所が生じるビルを階避難検証法により機械排煙設備、防煙垂れ壁を緩和する改修設計が2024年6月から始まり、現場調査、テナント図の作成、検証法の計算を経て2024年11月末に日本建築センターから「改修計画の法適合性審査報告書(意匠)」が交付された。
今回、改修計画の第三者機関による設計と工事後の現場検査により適合性を審査してもらったのは、この建物がリート案件(不動産投資)だったからだった。今後も所有者は変遷していく可能性があったので、弊社からクライアントの信託銀行・リート投資法人に提案したものだった。
設計の結果、一部鋼製不燃扉を防火2号(遮煙)に改修する工事が必要になり、2024年12月から2025年4月までは、建具施工図の確認、試し施工で実際の使い勝手と工事時間を確認した。そのうえで一部改良を加えて建具施工図の承認。テナントとの工事日の調整を行った。実際の工事は2025年4月連休開始とともに始まり、作業は土日限定で行われ6月上旬には工事は完了したので実質工事期間は2か月だった。当然ながら工事監理も土日に現場に足を運ぶこととなった。このトライアル施工で不具合を確認して進めたのは、その後の工事の出戻りがなく、とても良かったと思う。
日本建築センターに施工後の現場検査をしてもらい6月末に「改修計画の法適合性審査報告書(意匠)」(計画変更に伴う追加審査)及び(現地の法適合性調査)が交付された。
ビルの所有者・管理者が変わるという事で「館内細則」「貸方基準書」、テナント向けに「避難検証法取扱い書」も弊社で作成したが、新ビル管理者からの質疑がさみだれ式に続き、7月は落ち着かなかった。
「避難検証法取扱い書」は、避難検証法の一般的な注意事項を記載し、テナントが内部計画図(内部間仕切り図)を作成する際に、計画図に記載する事項を書き、計画図段階で避難検証専門事務所(弊社)の確認を経る手順とした。
ともかく1年近くのプロジェクトは無事完了した。
ひと昔前までは ほとんど見向きもされなかった建築基準法の改正履歴。
昨今の既存建築物の再生・活用に伴い、既存不適格建築物の増改築・用途変更も増加し、建築基準法の改正履歴を熟知するのは、建築士として必須事項となっている。
しかし 他の会社のレポート等を見ると「現行法に適合していない既存不適格建築物だから改築する必要がある」とか、そもそも既存不適格ということを理解していない建築士に遭遇することは多々ある。また法曹界(弁護士や裁判官)でも既存不適格が理解できていない人に出会うこともある。そのぐらい「既存不適格」という概念は、建築基準法にある 特殊な概念でもある。
もっとも日本の「建築確認」という制度も、世界的にみれば特殊な規定で、世界の趨勢は「建築許可」であるが、それはまた別の機会に書いておこうと思う。
この本は、2025年4月に初版が発行された本だが、条文毎ではなく、項目ごとに「現行規制の内容」「主な改正履歴と改正の趣旨・内容」について、国土交通省が改正時に示した通達、技術的助言等を記載し、法令改正時のねらいや、その概要を記載しているので、とても分かりやすく、お薦めの本だ。
「既存不適格建築物」(法3条第2項、3項)は、「過去の法令に適合していたが、現行法には適合しない建築物」をいい、一部の法令に適合していない状態では違法建築物とは法的に区別されている。
でも、時々「既存不適格建築物の賞味期限」を設定した方が良いのではないかと思う事案に出会うことがある。
例えば昭和45年に竣工した商業ビルで、用途は店舗、延床面積は1万㎡を超えていて、常時不特定多数の人が出入りしている建物だが、排煙設備がない。排煙設備の規定の施行は、昭和46年1月1日だから、築54年の間 テナントは入れ替わったが、用途の変更もないので、ずっと排煙設備がないまま現在も稼働している。安全面から考えて既存不適格の賞味期限を設定しても良いのではないかと思った。
又 別の事案だが、古い建物のエレベーターやエスカレーターも既存不適格となっていることが多い。これらも昨今は、法令改正により安全面が強化されているが、常時不特定多数の人が出入りしている建物に設置されている場合などは、安全面から考えて既存不適格の賞味期限を設定しても良いのではないかと思っている。
いずれにしても、ストック活用、長寿命化に向けて今後の法的整理、課題は多いように思う。