日本には、こんなにも物づくりの歴史があり、まだまだ魅力的な素材や技術がたくさんあるんだと再認識させられた本。
それら素材や技術のどこに着目し、どんなプロセスを経て、新しいプロダクトを生み出していくのか。箸置きから建築まで、生活にかかわるすべてのデザインを手がける小泉誠氏の着眼点が体験できる。
小泉誠氏は、製品づくりと共に、メーカーの環境づくりや仕組みづくりに口を突っ込みことになるブランディングデザインの領域に足を踏み出しているが、あくまでも「つくり続けたい!」という気持ちが先で、結果として各社がブランドとして育った。と書く。
デジタル万能みたいな時代だからこそ、現地・現場に足を運び、素材に触れ、技術者の声に耳を傾けることで得られることに新しい発見や価値が生まれるのだろうと思う。