既存鋼製建具の調査

 既存建物の大規模な改修設計の為に、今日は朝から現場調査。サッシ業者の協力を得て、弊社側から3人、合わせて6人で、既存鋼製建具を見て回った。

 弊社では改修工事において既存建具を5つのカテゴリーに分け建具表を作成している

1、解体・撤去(枠・障子・戸全て解体撤去) 

 これには耐震壁として補強閉塞するものと、一般壁として閉塞するものがある

2、閉塞(枠は残し、障子・戸撤去、新規壁にて閉塞)

 これにも耐震壁として補強閉塞するものと、一般壁として閉塞するものがある

3、改修(枠は残し、障子又は戸を新設する、若しくはカバー工法)

4、修繕(金物類の交換、戸の塗装、網戸等の取替等)

5、残置(既存のまま残す)

 その他に全く新設というのもあるが、これは新築工事と同じ記載方法

 サッシ会社の点検事項を弊社担当者が叩き台として作成しているキープラン、建具表に記載して、最終的な図面をまとめ見積もりを依頼している。新築建物の設計とは違い、既存平面図でのキープランと改修計画案でのキープランを作成している。この業務にはサッシメーカーではなく、現場を知っているサッシ業者さんの協力が不可欠である。

「0・0・0・0」(ゼロ・ゼロ・ゼロ・ゼロ)

「0・0・0・0」(ゼロ・ゼロ・ゼロ・ゼロ)これは、構造計算において屋根・庇の積載荷重「床、小梁、大梁・柱、地震」について「0」(ゼロ)にして計算しているものを示している。大規模な工場、倉庫等で屋根が折版の場合に散見することがある。

 折版屋根に人が点検等の為に乗ることがあるにしても、それは一時的なもの、短期的なものとして建築確認申請を通し、躯体費用の低減を図ったもののようだ。尚 我々のような街場の建築士が設計する中小の建物で折版屋根の場合は、市街地で敷地に余裕がない場合が多く、将来的な建物用途の変更も多いため、人ひとり分ぐらいの積載荷重を見て(屋根60kg/㎡程度)構造計算をしている。

 個人的には、建築基準法は最低限の基準を定めたものだし、施工も材料の品質も仮定の積み重ねの産物なのだから、こうした最低限の設計は如何なものかなと思う。

 建物というのは その用途や使われ方を将来にわたって予測することは難しい。屋根に空調室外機を置きたい、送風機を置きたい、太陽光パネルを設置したいなどの相談は多い。30年前に太陽光パネルが普及するとは多くの人は考えていなかっただろう。

 何度か構造計算書で「0・0・0・0」の既存建築物に出会っている。比較的大規模なもの、ゼネコンの設計施工物件に見られるようだ。

 今回、「0・0・0・0」屋根に太陽光パネルを全面的に設置したいと建築主は考えているが、設計施工したスーパーゼネコンに「載せられない」と断れたとの事。ハザードマップ・レッド地域なので、出来るだけ高所に設置したいとのことだった。構造図と構造計算書を預かり検討を開始した。確かに「0・0・0・0」だ。スーパーゼネコンの担当者が「載せられない」というのも判る。検討は面倒だし時間がかかるからだ。

 小梁・大梁・基礎・保有水平耐力について、荷重が増加しても安全であることが確認できた。つまり太陽光パネルは補強無しに屋根に載せられる。

 ただし このスーパーゼネコンの構造計算書・構造図どおりの施工がなされている場合だが。

 結構「0・0・0・0」物件に太陽光パネルを載せられないかという相談は多い。

既存不適格調書

 今や、既存建築物に増改築等の確認申請を提出する場合に必須となった「既存不適格調書」。

 確認申請書の副本(構造計算書含む)が保存されており、1敷地1建物ぐらいのものは、建築基準法の各条文の履歴をチェックしていくだけなので、多少勉強すれば作成するのは容易だろう。しかし構造関係の既存不適格を判定するのは、結構難易度が高い。構造事務所に依頼しても受けてくれるところは そう多くない。

 1敷地に多数の建物がある場合、例えば工場・学校・病院などで、その中の1つの棟に増築等をする場合は、既存不適格調書を作成する前の事前の調査、書類の整理が必要になる。

 これが結構大変な事務量となるのだ。大概の設計者は、まずこの事前調査でギブアップする。教科書はなく、その人の持つ総合力が決め手となる。

 とある設計事務所で公立校のひとつの棟にEVを増築する基本設計を受注したが、担当者が2ケ月半かかっても既存不適格調書が出来上がらないと弊社にヘルプを求めてきた。増築の図面はとっくに完成しているのに、発注仕様書にある「既存不適格調書」の作成が終わらないのだ。担当者は、よく本を読んで勉強しているようだが、毎日悶々としていたようだった。相談に乗ってあげて、少しは雲が切れたようだった。上司に聞けばいいではないかと思うかも知れないが、上司の時代は、こういう書類は必要なく、既存不適格関係に詳しい設計者は稀である。

 既存建物の書類を調査する場合、既存建物の確認申請書副本が保存されていない場合、図面類がまつたく残っていないが記載台帳証明書のみがある場合、役所に建築確認台帳が残されていない時代の場合(例えば名古屋市では平成4年以降のみで、昭和の時代の台帳が残されていない)、調べてみたら検査済証がなかった場合など、様々なケースがある。

 もっとも「既存不適格調書」は、建築確認済、検査済がある場合や、それらが台帳証明で確認できる場合に作成する図書で、検査済証がない場合は「現況調査書」というのを作成する必要がある。

 

名古屋市役所

20日から中部圏に出張中

この日は名古屋市役所建築指導課、都心まちづくり部等をまわる

写真は名古屋市役所本庁舎だが、行ったのは道路反対側の西庁舎

工事監理、別件の打合せで名古屋に2泊

22日からは岐阜に移動

名古屋のTVをみていると この三連休中部圏はどこも紅葉とのこと

ホテルで深夜見ていた東海テレビ「旅するイッチー」が新鮮だった

三重・愛知・岐阜の中部圏の風景が楽しかった

行ってみたいところが増えた

「ひらやすみ」真造圭伍 

 数年前にビッグミックスピリッツで何度か読んだ記憶がある真造圭伍さんの「ひらやすみ」が、実写化されNHKドラマとして放映されると聞いて、1巻から9巻まで購入し読んだ。

 爺さんの息抜きは、若い時から1に漫画、2に映画(現在はネットフリックス)、3に寝ることで何十年経っても変わらない。

 「ひらやすみ」で描かれているのは「青春」

 若い時、といつても半世紀以上前にアパートが決まるまでの一時期、先輩(男)の高円寺のアパートに居候していた時がある。この漫画の舞台となっている阿佐ヶ谷もなじみが深くて、あの頃のことを思い出した。かろうじて職にはついていたが、彼女もおらず、自分が何をしたいのか、もがき苦しんでいた時代だ。

 酩酊し高円寺の駅前でゲロした思い出、知らない大学生達と飲み明かした時の事、その頃はまだ大学に進学していなかった。多分19歳ぐらい。

 読者のそれぞれの思い出とシンクロする。まるでバックトゥーザ フューチャー。

 タイムマシンのような本だ。

排煙告示の変更・国交省告示第995号(令和7年11月1日施行)

変更された内容は「床面から天井面までの垂直距離が2.6mを超える場合」の取り扱い。

この場合、床面から1.8m以上の部分が排煙有効高さとなる。(防煙壁の下端以上の部分に限る)

天井高の1/2以上:今回の規定では天井高の1/2以上にするという規定はない。
床面:当該居室における床面の最も高い部分が基準
天井高:各部分での天井高の基準

*平成12年建設省告示第1436号第 1 項第3号の規定は令和7年11月1日時点で削除

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001967178.pdf

尚、最近の「建築基準法等に基づく告示の制定・改正について」については下記

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000096.html

成田・三里塚へ

5年ぶりに成田・三里塚に行ってきた。

 5年前、柴山で仕事があった時は成田方面には車で出かけていたので、電車で行ったのは数回しかない。今は、高速道路を使い成田・東京間を運転する体力がなくなったので、京成の特急電車で京成成田駅に降り立った。お客さんが車で迎えに来てくれた。

 まずは、昼飯をということで、川豊別館に連れて行ってくれた。成田山の門前にある川豊本店には行ったことがあるが別館は初めて。地元の人は車で移動するので駐車場がある別館を利用するとのことだった。

 京成電車の中で遅い朝食を食べてきたばかりだったので、一番小さい鰻重を選び御馳走してもらった。川豊の鰻重は旨い。

 食後、事務所に移動して3時間ばかり相談と打合せ。喋り続けて疲れた。

 京成成田駅まで送ってもらい帰路についた。

てら小屋チーム・第25回WEB打合せ

主要なプロジェクトの進捗状況を共有した。

【Aプロジェクト】
・11/中、アスベスト事前調査を実施した。担当者からの立ち会った感想。調査報告書は11月末UP予定
・11/末、既存サッシ等調査を専門会社の協力を得て実施し設計見積に反映させる。

【Bプロジェクト】
・11/始、建築主側と打合せ(意匠・設備・電気)
・12/始、所管消防予防課と事前打ち合わせ予定
・12月末までに設計図書UP、確認申請・建築基準適合調査報告書の準備
・既存コンクリート報告書(一部)を共有

【Cプロジェクト】
・工事監理中 工事監理中の質疑応答書の重要性について説明する。

【Dプロジェクト】
・報告書類まとめ中 12月末UP

【2025忘年会】
・設計チーム+ファンクラブが参加することになった。 

 今回から弊社の様々な取り組みに賛同し理解をしてくれているクライアントも参加。設計者の身近に 色々な事を聞くことができるクライアントがいることは、今後、若い人たちの業務にも役立つし心強いだろうと思い誘った。

【2026年てら小屋セミナー】
・企画担当者が決まった。東京からマイクロバスで往復することにした。

 「大中規模木造施設の劣化、修復、再生」というようなテーマに収束しそうだ。幾つか視察予定の建物が候補に上がっている。

【出版計画進行中】
・これまでの業務、セミナー等の資料をまとめ中
・編集者は 建築メディア研究所、大森氏に委託

【その他】

「フードスケープ 図解 食がつくる建築と風景」 正田智樹 著

地形と気候に応じた食がつくる建築と風景が、フィールドワークに基づく図解集として紹介されており興味深い。

 食をつくる条件が、純粋に建築となってあらわれる。

 プラックスボックス化したフードシステムに支配された現代では、ハンナ・アーレントの「機械のリズム」と「生命の自然のリズム」が想起されると藤原辰史さんと正田智樹さんが対談の中で書かれている。

 スロー・フードスケープは「顧客と売る側」「売り手と買い手」という固定化した人間関係に隙間を作っている。

カレマ村のワイン、アマルフィのレモン、小豆島の醤油、多気町の日本酒等、日本とイタリア16の食の生産現場を読み解いている。

 蓄熱する石積みの段々畑、風を呼込む櫓、光や湿気を採り入れる窓等、自然のリズムとともにある食生産と人の暮らしを取り戻す為の建築の問い。

 現実と折り合いをつけながらの建築、それが僕らの目指す唯一のシステムではないという事を教えてくれる。

炭酸水

婆ちゃんと孫娘が 

あるレストランで常飲している炭酸水「サンペレグリノ」

イタリアアルプスの微炭酸水

炭酸水は身体にいいからと勧められ

飲み始めたら飲みやすく私も嵌った

今では我が家の常備品

ミッドナイト in ジジババ

 これから改修工事をする建物の事前石綿含有調査に立ち会った。一昨日は日中に設計担当者二人と石綿含有調査者で約30検体採取した。始めにどこの部位を採取するのか方針を伝えなければならないので調査の最初に立ち会った。そのあとの検体採取は夕方まで設計担当者二人に立ち会ってもらった。

 昨晩は、深夜にエレベーターシャフト内の石綿含有調査を行った。ほぼ最終電車に揺られジジババは日が変わった頃に現場に向かう。11月の半ばになると流石に深夜は寒い。我々と石綿含有調査者とエレベーター管理会社の4人。エレベーター管理会社も社長さんが来ていた。「社員は休ませなくちゃ」と言う。まあどこも同じ。

 娘が心配して言う「もうみんな終活をし始めている歳なのに、うちの両親は拡大化している」と。特別拡大しているわけではなく、既存建物の業務ではフィールドワークを重視しているからで、それは手離すことはできない事。各地に仕事があって呼ばれたり、行かなくてならなくなっているだけなのだ。

 

街で出会ったゴールデン

街で出会ったゴールデンレトリーバー

可愛かった

オスで2歳とのこと

我が家のゴールデンレトリーバーが亡くなったのが2016年2月9日、

13歳9カ月で死去した。

あれから8年以上経ったんだな。

又、ゴールデン飼いたいな

「世界史は化学でできている」左巻健男 著

 なんだか最近、自分自身の各分野における中学生から高校生レベルのリテラシーを回復するために本を読んでいるような気がしてきた。

 中学校1年の時の担任が理科の先生で、最初のクラブは科学部だった。生物班と化学班に分かれていて生物班は女の子ばかりで嫌だったので化学班に行った。信じられないだろうが、その頃は女の子が嫌いだったのだ。妙に女の子が大人びいている感じが嫌で距離を置いていた。中一の時の担任が生物専攻だったので、生物班に来てもらいたかったと大分経ってから聞いた。2年生から生徒会活動の比重が多くなったが、それでも科学部に所属していたので、3年時は人がいなくて部長になっていた。振り返ると何をしていたか思い出せない。色々な化学薬品を混ぜて遊んでいたような気がする。

 さて、こういう本に若い時に出会いたかった。化学の基本と歴史が、とても読み易く、分かり易く、面白く語られている。

「化学」は、地球や宇宙に存在する物質の性質を知るための学問であり、物質同士の反応を研究する学問である。火、金属、アルコール、薬、麻薬、石油、そして核物質・・・。化学はありとあらゆるものを私たちに与えた。本書は、化学が人類の歴史にどのように影響を与えてきたかを紹介するサイエンスエンターテインメント!」と書かれていることに実感する。

 こういう本に若い時に出会えれば、進む道も変わっただろうにと思うが、化学には縁がなかったんだろうな。

 建築の世界は、当然ながらセラミックス、ガラス、金属、染料、コンクリート等の数多くの化学製品に溢れかえっている。メーカーはどこも我が社が一番と宣伝してくるが、それらを選別する基礎的知識が、私も含め建築士には欠けている面がある。何しろ高校で「化学」を履修してきた人も限られるから。

 基礎的な教養・知識は、自分で努力して学ぶしかないのかもしれない。

建築確認申請書の作成支援

 一般財団法人日本建築防災協会がAIを活用した建築確認申請書の作成支援を開始した。

「建築確認審査の円滑化を図るため、建築確認申請図書の作成時の不備を減らすことを目的として、AIを活用した建築確認申請図書の事前チェックサービスの提供を開始します。令和7年4月の改正建築基準法の施行により、2階建て木造一戸建て住宅などの建築確認手続き等が見直されたことに伴い、設計者等による確認申請図書の作成実務も大きく変わりました。

 今般、当協会が国の支援を受けて「建築確認申請図書作成支援サービス」を構築し、サービスの提供を開始することとなりました。

 本サービスは、建築確認申請図書において記載が必要な事項のうち主要な事項について、申請予定図書等における記載の有無をAIが評価するものです。本サービスの利用を通じ、申請予定者が確認申請の前に申請予定図書が適切に作成されているかの自己チェックを可能とすることで、申請図書の不備を削減し、建築確認審査の円滑化を図ります。」と記載されている。

https://www.kenchiku-bosai.or.jp/kenchikukakunin/

 昨今、確認申請の事前申請から本受付、確認済書交付まで、従来よりかなり時間がかかっている聞く。

指定確認検査機関の人手不足か、設計者側の書類不備が原因なのかわからないけれど、こうしたAIを活用した作成支援が問題を解決してくれるのだろうか。

よくわからん。

「ザ・ロイヤルファミリー」早見和真 著

 今、TBS系日曜劇場でTVドラマになっている「ザ・ロイヤルファミリー」をネットフリックスで観た。原作を読みたくなってアマゾンをポチった。

 9、10月の疲れが中々取れない。つまり歳をとった証明でもあるのだけど、そういう時は外出せず、ただただベッドで読んでみたかった本を読めるのは自営業者の特権のようなもの。あとで集中して仕事をしなければならなくなるのだが。

 ドラマは、北海道日高地方の牧場の映像が、とてもきれいだった。

 馬主と秘書の20年の歳月を描いているのだけど、今野敏さんが「途中からずっと泣きっぱなしだった」と帯に書いているように、私もなぜか涙が止まらなくなった。淡々とした文章なのだけど「継承」をテーマにした物語に感動するのは、自分も歳をとったからなのだと思った。

 最近よく泣く。このあいだも加子母の地歌舞伎を観て泣いていたと婆ちゃんに指摘された。涙腺が非常に緩くなっている。身体は水分が抜けてきているのに何故だろう。

 第33回山本周五郎賞受賞。TVも良いけど原作も良い。

「田舎の思考を知らずして地方を語ることなかれ」花房尚作 著

 仕事の関係があり、2025年の夏から月の1/4程度は中部圏に滞在するようになった。名古屋という都会のときもあり、岐阜県内の各地ということもある。地方都市も過疎地も含まれているが、東京にいるだけではわからない事、知らないことが多すぎた。新しい発見があり、出会いがある。

 著者は「日本の国土に占める過疎地域の割合は約60%。「田舎は危機的状況にある」「過疎地域は悲惨」――。「田舎=過疎地域」にはネガティブな言説が付いてまわる。しかし、こうした言説の多くは「都心の思考」で発信され、「都市部の都合」を田舎に押しつけている。だが、田舎は本当に悲惨なのか? 都会の思考とは異なる合理性に裏打ちされた「田舎の思考」を明らかにし、過疎地域で暮らす人びとの日常を通して日本の未来を考える」と書く。

 この本が書いているように「都心の思考」で田舎を決めつけている人達もいるかもしれないけれど、どっこい田舎の人はマイペースのようにも思える。

 生活していくうえで都会も色々な問題あるように、過疎地も様々な問題を抱えていることは間違いない。でも、それは実体験を通じてみると「豊かさ」の次元が異なるだけではないかと思うようになった。

 私なんかは、「現代の漂泊の民」と定義できるかもしれないと最近は考えている。それは物流(アマゾン含む)とインターネット(WEB会議含む)と交通手段(私は利用しないが格安航空機)のおかげだ。それは技術の進歩でさらに改善されていくようにも思う。

 田舎は大切。守り応援し続けたい。

「ラブ・アクチュアリー」

3日間休みを取ったので、久しぶりに買ってあったDVDを観た

 この映画は、私の尊敬する先輩経営者の一人である株式会社エンドウ・アソシエイツ会長の加藤峯男さんから頂戴した著書「思い出のスケッチ」(非売品)の最後頁に紹介されていた「バー『コラージュ』の男」で紹介されていて知った。

 クリスマス間近のロンドンを舞台に、男女19人の九つのラブストーリーがまったく別々に異なる様相で展開します。無関係のように思われる別々のラブストーリーが少しずつ絡み合い、クリスマスイブにひとつにまとまるという物語です。コラージュ仕立ての脚本がとても秀でていると思いました。

 2003年制作のアメリカ映画ですが、イギリス映画のスター達の競演で今でもクリスマス映画の定番と評価されているそうです。

 ひとりひとりが別個に存在しながら、実は複雑にコラージュされた壮大で彩り豊かな「ラブ・コラージュ」の組織・チームを作りたいと思いました。

 「love actually is all around(愛は実はいたるところにある)」

「大人のための地学の教室」鎌田浩毅 著

 9月10月と出張が続き、現地調査と打合せ、人に会う機会が多く身体が少し疲れたので1、2、3日の三連休は休むことにした。だらだらと過ごし、寝て、DVDを観て、専門書以外の本を読んで過ごした。

 私の地学の知識は中学生レベルで、ほとんど素人。高校でも大学でも地学は履修しなかったのだから当然といえば当然。長年、京都大学で教えていた鎌田先生によると激烈な受験戦争を勝ち抜いてきた京大の新入生も受験科目以外のことは、ほとんど知らないらしい。

 そんな地学のリテラシイー(読み書き能力)は中学レベルでも、読みこなせる専門書である。

 さて日本は、2011年の東日本大震災(M9.0)以降、平安時代から1,000年ぶりの「大地変動の時代」を迎えている。南海トラフ巨大地震、首都直下地震、富士山噴火などがスタンバイ状態と指摘されている。

 3.11以来、避難用品・備蓄は怠りなく準備してきたつもりだけど、この本を読んで富士山噴火による火山灰の影響が、首都のインフラに広範囲で長期間なものになるという事を再認識した。火山灰は始末が悪い。

 この本を読んで、地学のリテラシイーは高校生レベルに近づけたかもしれない。

仙台

仙台市役所との打合せのために仙台日帰り出張

仙台駅に降り立ったのは、かれこれ20年ぶりかもしれない

非常にイレギュラーな案件なので、役所との協議が必要だった。

それにしても仙台は新幹線で1時間あまりで寝てる時間がなく

かえって疲れる

今回は私だけの単独出張だったので、

婆ちゃんに笹かまをお土産に買った