「生きる言葉」俵万智 著

「スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か――恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、様々なシーンでの言葉のつかい方を、歌人ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。」と紹介されていた。

 人と人との通信手段である電話やメール、SNS、手紙など、私たちがコミュニケーションをするための方法であるが、身近な人でも電話が主な人、メールが主の人、ショートメールが主の人等様々である。

 私自身は、かつてはミクシィやツイッター(X)もやっていたし、オフ会で色々な人とリアルな付き合いが生まれたりしたが、いつの間にか言葉で人を傷つけたり、中傷したり分断をあおったり、犬笛を吹いて扇動する輩とかに支配されている有様が嫌になってしまいSNSからは撤退した。今はテーマ別の幾つかのブログで一方的に発信しているだけだが、知人にたまに会うとブログの記事が話題になることが多い。

 今や年賀状もメールで来たり、年賀状を出す人も、会社も少なくなった。歳をとったから年賀状を出すのをやめたという人もいるが、お互い安否確認のために年賀状ぐらい出しあおうよと思う。

 今や「言葉より画像の時代」というかもしれない。たとえ画像や動画がわかりやすい手段だとしても、本来「言葉とは人と人とをつなぐものであり、楽しいものです。」と俵万智さんは書くように、繋ぐものであり分断や対立を煽るものではない。