
読んでいて、とても楽しい本だ。アゼルバイジャンとか台湾とか、とても興味深く読んだ。
「建築体験とは、その地で食べた屋台飯や雑踏の匂い、喧騒、道行く人のふるまいや耳にした会話と不可分だ。31年間で54の国と地域を巡り、「生きた時空間」の中で建築と出会いつづける著者による旅の記録術。3000頁超のノートづくりに裏打ちされた図法選択や聞取り・実測手法、速記や時短着彩のテクニック、人や食の描き方。」と紹介されている。
私もアナログ人間なのでHOBONICHI TECHOに、フィールドノート的なものを描き続けている。もう20年以上なるかもしれない。
しかし他人に見せるものでもないし、自分でも後で見直すと何て書いてあるか判別できない文字があって苦笑する。
この本は他人に見せることを意識して、本にすることを前提にしているかのようなフィールドノートだ。もしかしたら原本のフィールドノートは別にあるのかもしれない。
そんなことを考えてしまうが、旅や日常の記録としては、とても秀でた、楽しい本だ。