フラックタワー

 

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妻が大好きなヴィレッジヴァンガード(雑貨・本)に、付き合って行った時に見つけた本。

パラパラと眺めていると 何で? どうしてこうなったのか、果たしてこの建物は芸術か、それとも狂気かと思ってしまう建築が100棟取り上げられている。

その中には、歴史的な建築もあれば、現代建築もある。

又 私が以前見た建築も幾つか紹介されている。

その中のひとつが ウイーンにあるフラックタワー(高射砲塔)である。

ヒトラーの指示により、連合国の空襲に対抗する為に建てられた高射砲塔(フラックタワー・Flak Tower 独語ではFlakturm)は、ウイーンの旧市内に4箇所 戦後も風雨にさらされたまま残っていた。

一般の旅行案内書には載っていない建物で、私が1989年にウイーンを訪れた時、短い滞在期間の中でも、一度は見ておきたいと公園内を歩きまわり この「ナチスの負の遺産」に行った。

あまりにも頑丈なコンクリート構造物である所以か、ナチスが滅んでもなお未来永劫残るかのごとくある この建造物。

今 この本を読んで当時の記憶が蘇ってきた。

文中、G塔とはGefechtsturm  戦闘塔、L塔とは戦闘塔に付属する指揮塔 Leitturmであり、本来はこの二つが対になる。

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 【2区アウガルテンのG塔・1989年に私が撮影した写真】

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【2区アウルガルテンのL塔・1989年に私が撮影した写真】

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 今日、ウィーンの高射砲塔はすべて国もしくはウィーン市の財産として管理されているが、その中のひとつエステルハージ公園のL塔は「海の家」(水族館)として再利用されている。

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【海の家 アクアテラ動物園・HAUS  des  MEERES】

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【外壁の一部はウォールクライミングの練習場としても利用されている】

【海の家 アクアテラ動物園・HAUS  des  MEERES】

 

http://www.haus-des-meeres.at/