御朱印帳・神社・古代史

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長女が集めていた御朱印帳に刺激され、出張の都度、社寺仏閣を訪れ御朱印をもらっていたら、1年弱で二冊目になった。

「最近の趣味は御朱印集め」と言うと、意外と驚かれる。

つい1年ほど前は、無神論者だった。二回の手術を経て、麻酔から目覚めてから「死」を意識するようになったからだろうか。それとも意識せざるを得ない年齢になったということだろうか。

始めは、記念スタンプ集めぐらいのつもりだったが、「御朱印とは宝印」と言われてから、神社や寺のいわれを調べるようになった。

そのうち神社について強く関心を持ち、自然と古事記、日本書紀、その他の関連する古代史関係の本を読むようになっていった。

もともと中学生の頃は、松本清張という古代史研究者のような小説家の本を読んでいたので古代史は嫌いではなかった。

そして、今は日本の国家の成立過程である古墳時代へと興味は広がっている。

今月初め奈良から東京へ夜の高速道路を500km程走り、首都高に乗ったらタイムスリップしたような感覚に襲われた。その晩みた夢は、神様たちとダンスをしているものだった。

建築の仕事に関わっているからか、古墳や社寺が、どのようなスケール(物差)で作られたかということには強い関心がある。文献史や一般的な考古学の図書では、あまり数値の記載は多くないが、「物差」は、その民族・文化的反映だと思う。

それと古代史は、当時の東アジアの政治・文化と密接な関係性を持っていると思っている。

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上の地図は、通常我々が目にする地図を反転したものだが、逆の視点、別の視点に立つと色々なことを考え付くものだ。これは建築の仕事の上でも言えることだ。

古代史の本を読むと時間を忘れるので、今は時間を決めて深夜にベッドの灯で見るようにしている。