仕事で近くまで行ったので浅草寺に御参り
やぁ~ すごい人だった。海外からの観光客と修学旅行の生徒たち
平日の午後だというのに
大きな提灯の下部
身体のあちこちに煙をかけてきました
こうやって写真を見ると10月13日金曜日は、雲ひとつなかったのですね。
建築法務/ 建築ストック再生・活用 /長寿命化/ 環境建築 / 建築設計監理 / ㈱寺田建築事務所・一級建築士事務所
仕事で近くまで行ったので浅草寺に御参り
やぁ~ すごい人だった。海外からの観光客と修学旅行の生徒たち
平日の午後だというのに
大きな提灯の下部
身体のあちこちに煙をかけてきました
こうやって写真を見ると10月13日金曜日は、雲ひとつなかったのですね。
【東京中央区内のカフェ、1階屋外テラス・可動テーブルと椅子】
常設テラス席の場合、軒下に屋内的用途があるために床面積算入する場合もあります。しかし確認申請図書に記載されていれば指摘を受ける可能性がありますが、固定テーブル、固定椅子の場合はともかく、可動の場合はどうでしょう。営業時間内だけ配置し、それ以外は収納するような場合など判断が分かれます。
屋内的用途とは、居住や収納などを目的とする部分を指すもので、家屋内や駐車場内などが対象となります。
下記、国土交通省が定める屋内用途の対象部分です。(建設省住指発第115号
昭和61年4月30日特定行政庁建築主務部長あて住宅局建築指導課長通知)
・居住
・執務
・作業
・集会
・娯楽
・物品の陳列
・保管
・格納
・その他の屋内的用途を目的としない部分
こちらの対象とならない、屋外部分とみなされる箇所は、壁のように雨風を防ぐことができる設備がない場所を指します。外気に解放されていても車や物を置いている場合は屋内的用途に含まれます。ポーチのように雨風を防いでいても屋内的用途に含まれないケースもあります。
又飲食店にテラス席を設置する場合は、保健所に「屋外客席設置届」を提出しなければなりません。
設置にはいくつかの条件があります。
屋内の客席と隣接した場所に設置すること、テラスの範囲をしっかりと区別すること、屋内の客席よりも客席数が少ないことなどのルールがあります。
サイバーエージェント社長の藤田晋さんの創業時の、もがき苦しみながら成長した軌跡と経験を書いたノンフィクション・ドキュメンタリー。
最近、こうした20年ぐらい前の本を何故か手に取ってしまう。同時代を生きていたが、まったく異なるレイヤーで生きてきた人たちの事がとても気になる。
大体自分は、事業計画を立案し投資家を募り起業するなんてことは考えたこともなかった。目標は「21世紀を代表する会社」「みんなで一緒に会社をおおきくしょう」という発想も自分にはなかった。まあ起業した年齢にもよるのかも知れない。
藤田さんがこの本を書いたのが31歳で現在でも50歳。だけど この人のハングリーさは凄い。爺婆よりハングリーさがない若い人達を見たりするとガッカリする事も多いけど、知力と体力に満ちた若い人達もいたし、現在もいることを知って安心する。
日本は「嫉妬社会」であること。
メディアへの露出を重視したこと。
創業時 週110時間労働を目標にしていたこと。(平日朝9時に出社、深夜2時まで仕事。土日は12時間)・・・尚 最近の私の労働時間は週90時間程度だが、20年前は週110時間以上働いていた時期もあった。
インターネットビジネスの社会も苛烈だ。
1300年前、万葉集が作れた時代の日本の首都は奈良で標準語は「奈良弁」だったはずということで、現代的な意訳を試みた本。今年、香川県高松市出張の際に本屋さんで目に留まった。
万葉集の約半数は恋歌だそうで、その中から幾つかセレクトして現代的な意訳を試みている。
万葉集の1番目の歌は、雄略天皇が、その辺のねぇちゃんをナンパする歌から始まる。昔は天皇もとっても身近な存在だったのかもしれない。
万葉集の編纂に関わったと人と言われている大伴家持の歌が多い。随分ともてた人のようではあるが、伯母である大伴坂上郎女が大伴家持に贈ったという歌が普通の恋歌として意訳されているが、ちょっと違うんじゃないかなぁと思ったりした。
巻18 4086番歌 原歌
「常人の 恋ふというよりは あまりにて 我は死ぬべく なりにたらずや」
本書意訳
「そこらへんの人の恋 そんなもんちゃう! うちの恋は 死のレベルや!」
大伴坂上郎女は、妻を亡くした兄の大伴旅人の子息である大友家持を養育したと言われているし、後には娘婿になっているのだから、男女の仲の恋歌というよりは、母のような無償の愛歌としてとらえるべきではないかと思った。専門家でもないので単なる違和感程度の感想。
最近はPCで目が疲れているせいか、一般的な文庫本の文字の大きさには閉口するが、この本は見やすかった。
1300年前の奈良弁は、現代の奈良弁と同じなのかな?とか 突っ込みどころもあるのだけれど、若い人達が万葉集に親しみを覚えてくれたらよいと思う。
発行所の(株)万葉社は、香川県高松市の著者・佐々木良氏の出版社。地方の小さな出版社から こういうベストセラー本がでるのは喜ばしい。
1980年代後半、それまで国内シェアトップだったにも関わらず、ライバル会社の登場により業績不振に陥ったキリンビール。そんな中、高知支店に移動となった著者は、試行錯誤を重ねて業績を回復させた。
2016年に出版され2023年3月の時点で第33刷、累計22万部の隠れたベストセラー。
私は営業マンではないが「現場に本質がある」というのは同感。「すべてそこからスタートさせる。現場のリアリティを大事にし、机上論、美辞麗句を排する」。「人間の能力は無限大である」、職種は違っても普遍的な考え方や物事の捉え方は共通していると感じた。アサヒビールのスーパードライが発売された時代の事を思いかえしながら一気に読めた。
1954年、キリンビールは国内シェア1位を獲得するが、1987年にアサヒビールが「スーパードライ」を発売したことにより、徐々にシェアを奪われる形となった。
そのような状況下で、著者は全国でも苦戦していた高知支店へ異動(左遷)となる。
著者は試行錯誤しながらも、赴任から2年半後に高知支店の業績を回復させた。現実と向き合う中で、負けから勝ちに転じさせるには、なぜ負けているのか、その原因を見つけそれに応じた施策を絞る必要があると著者は書く。
業績が苦しいときほど、営業担当者にはこなすべき指示が増えていく。そして上意下達の流れの中で、自分の頭で物事を考えることができなくなってしまう。そのような状況下に陥ってしまっているとき、「自分で考えることの重要性」が、現状を打開するヒントとなる。
キリンビール高知支店の逆転劇も、個々の営業マンによる愚直な営業活動の上に成り立っている。「商品は誰のためにあるのか」「なぜ働くのか」を見直すきっかけとなる。
高知に行って鰹の塩タタキが食べたくなった。
【ポイント】
【適合・不適合の判断】
ガイドライン調査の結果、不適合箇所や適合か不適合か判断ができない箇所があった場合の対応はどうなりますか?
ガイドライン(「検査済証のない建築物に係る指定確認検査機関を活用した建築基準法適合状況調査のためのガイドライン」(平成26年7月国土交通省))には「違反事実の確定と違反是正の指導等は特定行政庁の権限である」と記載されています。
不適合箇所や適合か不適合か判断ができない箇所が確認された場合、それらの事項の扱いについて、依頼者は特定行政庁と協議が必要です。
しかし、実際には特定行政庁に相談に行っても関与してくれない事もあります。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【躯体調査の費用】
躯体調査の費用はどのくらいかかりますか?
一般的にはガイドライン調査機関では、躯体調査等は実施しません。躯体調査結果と構造図等との整合性を確認をします。
依頼者(代理・設計者等)が調査項目、調査箇所を確定の上、依頼者が破壊/非破壊検査会社に見積を依頼して下さい。
尚、一部のガイドライン調査機関では、これら調査も受託しているところがあるようです。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【調査の流れ】
ガイドライン調査依頼の手続き、調査の流れはどのようになりますか?
一般的には、事前相談/見積→注文書/注文請書取り交わし→資料開示→図上調査→現地調査→速報提出→報告書ドラフト提出→報告書ファイナル提出となる流れが多いようです。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
大前研一さんが書いていた。
「マスからパーソナルへ」と変化したマーケット。
広告宣伝・販促手法は、不特定多数に同じ情報を同時に送る「ブロードキャスティング」から特定セグメントの人たちを対象にした「ナローキャスティング」に移行し、さらに現在はターゲットを1人1人の個人に絞り込んだ「ポイントキャスティング」の時代になっているのだそうだ。
つまり「世界の皆さん!」「全国の皆様!」と呼びかけるブロードキャスティングではなく、「あなただけに」「あなたのために」と呼びかけるポイントキャスティングが極めて重要で、実際そういう商品やサービスが人気を集めているそうだ。
ポイントキャステングと言われると魚釣りを思い起こすけど、多分お客さんは「魚」でどうやって「釣る」のかという事なんだろうなと思う。
さらに、今の時代は現地・本物だからこそのリアル感、ライブ感が求められている。
コンサートに始めて行った小学生の孫娘でさえ「婆ちゃん やっぱり本物はいいね」と言ったそうだ。幼児のときからタブレットに親しんできたネット社会の申し子だからこそアナログやライブ感に惹かれるのかもしれない。
その一方で、人々は「自分が欲しいもの」を見つける時はネットを駆使している。ニーズによってリアルとネットを使い分けているのだ。
問題はネット情報の信頼度というかインフルエンサーの介在。彼らはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを活用して情報を発信し、広範な人々に影響を与えることがあり、それを企業は宣伝に活用する。特定の集団の思想や行動、ライフスタイルなどに強い影響を及ぼす人物のこと。ようするに「さくら」という事も多いし、誘導されている事を考慮しなければならないと思う。
最近、ネットフリックスで見たドラマで「会社は学校じゃねぇんだよ」というサイバーエージェントの藤田晋さんがモデルのドラマを見た。その中で「インフルエンサ―」の影響力を最大限利用していることを始めて知った。
時代は常に変化している。
【調査期間】
調査期間はどのくらいかかりますか?
各社によって異なりますが躯体調査結果報告書と確認申請図書(確認申請図書相当復元図)が同時に提出された場合、概ね1ヶ月~1ヶ月半程度となっているようです。調査資料の整い状況や、調査結果によって、更に期間を要する場合があります。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【費用】
費用はいくらぐらいかかりますか?
図上調査+現地調査+報告書作成から構成されますが、各ガイドライン調査機関により金額には差があります。
建物の規模、用途、棟数により異なり、詳細は見積になります。各ガイドライン調査機関にお問合せください。
また、復元図面作製費や躯体調査の費用が別途必要になります。躯体調査は、依頼者が、破壊・非破壊調査会社に依頼となりますが、一部のガイドライン調査機関では、これら調査も受託しているところがあるようです。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
住宅等をずっとやっていると、設計者としての意識が利己的に陥りやすく周辺環境や街との関係性を無視する傾向がある。
少し大きな建物のプロジェクトに関わると「街」を意識するようになる。
この本は高密度の都市のなかで人間的スケールを維持し、人々が快適に交流し暮らせるソフトな街づくりの実践書である。
ヤン・ゲールの「人間の街」の理念をどのように実現すればよいのか、世界中の実践例をあげて整理している。
日本でも一般的となった大型ショッピングセンター。しかし2000年以降、アメリカではほとんど造られていないと聞く。
では、どのようなフォーマットのショッピングセンターを造っているのか。その名の通り「街の中心」となる「タウンセンター」である。ショッピングセンターが単にモノを買う場所から、人々の生活に多様にかかわる「街の中心機能」としてとらえ直すリポジショニングが進行している。
地域の中心となり、街に活気と未来をもたらす「タウンセンター」を作ろうと。
図らずも 今関わっている既存建物のプロジェクトで、この本に書かれていた「連接」と「重層化」を意識して基本構想をまとめていた。
「人間の街」の細部を注入するのは、これからだが 良き指南書に巡り合えた。
上の2冊の本は、我が家の姫が買ってきた本
姫は、行った事がない本屋さんに行くと解き放たれ野獣(失礼)のように、本屋の中をくまなく見て回り、立ち読みし、そして沢山収穫してくる。
この日は、目黒の有隣堂で物色してきたらしく建築関係の本だと「こんなの買って来た」と見せに来る。この日もこのほかにcasaとか 、ホテル・旅館の図面集を収穫してきたようだ。
姫「こんな本買ってきたよ」
私「以前立ち読みした。買うほどの本ではない」
姫「あっ そ」
姫がいなくなってからパラパラとめくる私
私「もう本棚満杯なんだから買い集めるなよ。ぶつぶつ」
本棚に余裕があったり、ヘリテージ建築が好きで、これから建物を見てみたいという人にはお薦めです。
追記:書棚をよくよく見てみたら購入してあつた。志向が異なるので重なることが少ないのだが、時々書棚に二冊並ぶことがある。
工事監理中の物件の外部足場が解体され養生シートも取られ全容が見えた
まだ外構とか設備工事が残っているが工事を急ぎ10月にテナントに引き渡さなければならない。
検査書類、引き渡し書類、工事監理報告書など用意しないとならないし、指示連絡が多くて何かと気ぜわしい。
【写真は八重洲通り側から】
19日午後、近くに打合せに行ったので建て方中の鉄骨が落下して死亡者2人が出た工事現場に行ってみた。
朝、ニュース速報を見ていて周囲の写真から現場はすぐ分かった。
東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
事業計画などによると、建設中の複合ビルは地下4階、地上51階。事務所や店舗、バスターミナルなどのほか、演劇やコンサートを開催できる大型劇場も備える。敷地面積は約1万平方メートル、延べ床面積は約22万5000平方メートルの巨大施設。2021年10月に着工し25年7月末の完成を予定とある。
東京駅の目の前の現場だが、事故部分は低層部分のようだ。
午後2時頃だったが、工事用の門は閉鎖され作業は中止されていた。警察車両や消防車両は既になく、メディアの取材クルーが何組か路地に待機していた。
この事件の速報段階では「支柱が倒壊?」「住所が間違っている?」「日本橋?」と。メディアは相変わらず適当な事を書きなぐってネツトに発信しているという事を認識した。また現場近くの人に聞いたところ現場周辺をヘリコプターがずっと周回していて、うるさかったそうだ。
こちらの写真は東京駅側から
19日夜になって詳しい報道が出てきたが、
スーパーゼネコンへの信頼が揺らいでいる時だからこそ、
しっかりした原因究明が待たれる。
工事幹事会社の大林組のサイトにお詫び文が掲載されている
人口台地というか屋根の二重床の構造がどうなっているか気になっていた
とあるところのメンテンス用の蓋に
鍵がかかっていなかつたので開けてみた
何やら給水栓と排水溝がある
右側の蓋も開けてみた
どうやら1mぐらいの深さで、逆梁構造のようだ。
そういえばこの下は、ロータリーだった。
その他に電線ケーブルが見える
欅の葉の落ち葉が積もっていた
土を盛り大きな樹木を植えている箇所もあるので、相当の積載荷重をみているのだろう。
今 RCの屋根改修で外断熱防水した上に二重床にしてウッド系のデッキを貼りたいと思っているのだが、積載荷重180kg/㎡の中でやりくりしないとならない。その他屋上緑化の灌水配管とか電気系統の配管、メンテナンスについて考えていて、つい他所の事例を勝手に開けて見てしまった。
愛知県犬山市の犬山城東にある「日本庭園 有楽苑」は、昭和を代表する建築家、堀口捨己氏(ほりぐちすてみ)の監修によって築造された日本庭園。
苑内には、国宝茶室「如庵」、重要文化財「旧正伝院書院」、古図により復元された「元庵」、茶会のために建てられた「弘庵」などがある。
如庵は織田信長の弟である織田有楽斎(うらくさい)が京都の建仁寺に創建した茶室で、昭和11年(1936)に国宝の指定をうけた茶道文化史上貴重な遺構です。京都山崎妙喜庵内の待庵、大徳寺龍光院内の密庵とともに、現存する国宝茶席三名席の1つ。
学生時代に明治村を訪れた時に犬山城に行っているのだが、その時は有楽苑の存在を知らなかったのか、茶室・庭園の類はあまり眼中になかったのか、ニアミスをしている。
さて この本の事。
大磯から犬山への移築を指揮した堀口捨巳に直接指導を受けた著者が、移築の舞台裏や、堀口捨巳の緻密な仕事ぶりと人間性を描き出した回想録である。
この移築指導の際に堀口捨巳が定宿としていたのが名古屋の八勝館である。
茶室如庵は京都→東京麻布→大磯→現在地犬山と3度の移築している。昭和47年(1972)に名古屋鉄道により犬山城の東へ移築され、如庵が京都にあった時代の庭園を可能な限り再現した「日本庭園 有楽苑」として整備された。
「如庵」は、柿葺(こけらぶき)の端正な外観を示し内部は二畳半台目で床脇にウロコ板を入れ斜めの壁を作っているところから「筋違いの囲」といわれている。
古暦を腰貼りにした暦貼り、竹を詰め打ちにした有楽窓、躙口の位置等随所に独創的な工夫がこらされている。
「如庵」は月に一度ぐらいの頻度で特別見学会を開催しているのだが、中々スケジュールがあわずに未だ見る事が叶わぬ建物である。
今、織田有楽齋にちょっと関心があり、別な本も読み始めている。有楽齋は信長の実弟として天文16年(1547)に生まれ、波瀾に富んだ人生を送った人。
「2030~3人に1人は失業する」「10年後にAIロボット化で変わる職のカタチ」と刺激的な言葉が並んでいるこの本。
まあ10年後に まだ現役で働いていられるかどうかわからないが、まわりを見渡せば健康である限り高齢者が働かなければ、この国は回っていかないのではないかと思う。
あるビルの深夜の調査に行ったら警備員の人は、自分より高齢だったし、電気関係では電気保安技術者が足りなくて最高齢で87歳の人もいると聞いた。
終電に乗る人は若い人が多いが、始発電車や早朝の電車に乗る人は意外と高齢者が多い。
さて この本のこと
仕事の未来を5カテゴリに分類して解説しているのだが、それらについては多く紹介されているので書くのは省く。
著者は「ひとりひとりの仕事の成果と賃金を増やすには、まず自動化できることはひとつ残らずすべて自動化し、機械と人間が強みを生かすこと形で役割分担を徹底する必要がある。それでも足りない分だけ外国人に頼るべきだが順序が逆なのだ。」と記す。
AIとかIT化を過大視しすぎているのではと思いながら読み進めていたが、そうでもなく「AIが得意なのは3つの要件を満たす業務だけ」と指摘しているし、学者の書いたものと違って現実のビジネスシーンをよく踏まえている。
例えばコンビニに関する事。かつて私もコンビニの深夜アルバイト(23時から翌朝7時)を半年間ぐらいした事がある。この本でも書くようにオペレーション全体に占めるレジ業務はせいぜい3割程度でマルチタスクなのだ。この時の経験が現在の私のマルチタスク型業務スタイルにつながっているし、その時教えてもらって体験した情報システムには魅了された。セブンイレブンの初期の情報システムである。
客のレジ精算と同時に販売データを収集するPOSレジスター、検品や陳列状況の把握を支援する ST(スキャナー・ターミナル)、発注を行うGOT(グラフィック・オーダー・ターミナル)と バックルームのSC(ストア・コンピュータ)を結んだ店舗システムを構築。単品ごとの販売状況、商品のキャンペーンやTV・ラジオCMなどの情報、イベント情報、 天気予報などを確認して仮説を立て、発注を行い、検証するという一連の単品管理が 円滑かつ効率よく行えるよう、この情報システムが支援しているのだが、このシステムについて色々と教えてもらったことが、あとあと役に立っている。
随分と付箋紙を貼った本になり、書いておくことは尽きないのだが、「人間ならではの創造・感情・信用ワークへシフトし、アナログを競争力の源泉とせよ」に強く同感する。
終章で、デジタルAI経済は労働者に還元されず二極分化が進むと指摘する。GAFAのような「デジタル・ケンタロウス」は潤い、中間層は低位におちて「GAFAの手先ワーカー」「サイバー小作人」となると指摘する。
サイバー小作人とはユーチューバーみたいな人を指しているのだが、この「現代の小作人」というのは言い得て妙だ。巨大フランチャンザーによって支配されるFCオーナー。ネットモール出展者なども指している。FCオーナーや個人事業主は、現代の法規制では「労働者」ではないから契約で縛られリスクばかり負わされ権利は認められていない。行き着く先は「ディストピア」である。
そのためには「新しい労働者の再定義と監督権限の強化」「再分配による格差是正」「積極的なテクノロジー導入で人材を捻出」と指摘するが納得できる。
建築設計者も、うかうかしているとAIに置き換えられて飯食えなくなりまっせ。
「敷地形状入力」「法規制入力」「世代構成」「デザインの好み」等入力したら幾つも住宅のプランを作成し、同時に見積もりも出来上がり。あっ。もう大夫出来上がってきているね。
頑張ろうね。建築設計者の皆さん。
【証明書】
調査の結果、適合証明書等が発行されますか?
「適合証明書」という形ではありませんが、調査結果は「建築基準法適合状況調査報告書」として交付されます。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【検査済証に代わるものか】
ガイドライン調査の結果は、検査済証にかわるものや、建築基準法に対する適合性のお墨付きになりますか?
このことについては、Q&A-2でも国交省サイトをリンクし、その見解を紹介しているところですが検査済証にかわるもの、建築基準法に対する適合性のお墨付きにはなりません。調査を行った時点での第三者調査の結果という位置付けになります。
各行政や、指定確認検査機関によって検査済証のない既存建物に対する必要な調査内容について見解が異なる場合があるため、ガイドライン調査結果報告書があれば、特定行政庁や他の指定確認検査機関に増築、用途変更、大規模修繕/改修の申請が可能になるとは限りません。
依頼者が、既存不適格調書や、法第12条第5項の報告書を作成するための調査資料として活用することはできます。
ガイドライン調査機関の別の事務所に建築基準法適合状況調査を添付して確認申請を提出したとき、見解が異なり補充調査を要求された事があると聞いた事がありますので、ガイドライン調査の後に建築確認申請を提出する場合は確認検査員と確認申請を決済する確認検査員は同一の方が良いかと思います。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
来年4月に施行予定とされている改正建築基準法等に伴う改正施行令が9月12日、閣議決定されました。
公布は今週末になりますが、添付の報道発表資料からの修正は無いと思われます。
報道発表資料
【躯体調査】
躯体調査はどのような調査が必要ですか?
ガイドライン調査機関の担当者・構造担当者と調査項目、箇所数について、事前に協議をしてください。コンクリート強度、配筋探査、鉄骨溶接部超音波探査、鉄骨ボルト接合部調査、部材断面調査等が必要となります。
あわせて建物所在地の特定行政庁の見解を確認するのが望ましいです。(検査済証がない場合の構造に関する調査項目を定めている場合があります。)ただし特定行政庁の対応は、まちまちです。
参考資料:「建築構造設計指針2019」(一般社団法人東京都建築士事務所協会発行)
参考資料:「既存建築物の増築等における法適合性の確認取扱要領及び同解説」大阪府内建築行政連絡協議会
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【構造計算書は必須か】
構造計算書が保存されていません。構造計算書は必須書類でしょうか
基本的には、法20条(構造規定)の確認の為に必要となります。
この場合、確認申請図書の構造図があれば、構造計算書がなくても良い場合もありますが、躯体調査の結果、構造図と不整合があった場合は、適合性確認のために構造計算書の復元や検討書が必要となる場合があります。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【一部の図面しかない場合】
確認申請図書ではない図面(契約図、竣工図、改修図、現況図)があります。調査はできますか?確認申請図書の一部しかありません。(平面図しかない等)調査はできますか?
依頼者(代理・設計者)が確認申請図書相当の、復元図書を作成する必要があります。
「図面の復元」をしたことがない人達からしたら大変な業務なのかもしれないが、古民家や木造住宅のリノベーションの世界では当たり前の作業。筆者も学生時代から伝統建築物の調査や図面復元に関わっているので、木造であれば汗をかきかき灼熱の天井裏で調べたり、狭くてかび臭い床下にもぐり調査したり大変な作業であることは間違いない(尚、最近は体積が多くなり過ぎたのと加齢のため、小屋裏、床下の調査があっても若い人にお願いしている)が、だからといって全体を指揮して調査し図面を復元するのは苦にはならない。又幾度か図面復元に関われば何人工で調査ができ、何人工で復元図が作成できるか、規模、構造、階数等により算出は容易となる。
図面の復元をしたことを、ことさら「すごいでしょう」と吹聴したり、過大評価する第三者がいたりするから世の中面白い。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。
【既存の図面が無い】
確認済証、又は役所発行の台帳記載事項証明書はありますが、図面が一切ありません。調査はできますか?
確認申請図書相当の図書を復元し、躯体調査結果報告書があればできます。ただし、現状から完全な復元図書を作成するには、大変な労力が必要となります。又当時の基準での構造計算の復元は中々難しいです。
既存建物のガイドライン調査や遵法性調査、リノベーション、レイアウト変更を行う際、新築時の図面が残っていなかったり、当時の図面と異なっている事がある。現状を把握しないと既存建物の改修方針は定まらない。検査済証があろうが、無かろうが、既存建物を活用しようと思ったら「まず調査」から始めないといけない。これが結構アナログだし費用がかかる。また一回で終わらず追加調査が必要になつたりする。
※このガイドライン調査Q&Aは設計実務者の立場で記載しています。筆者の個人的解説ですので、個々のガイドライン調査機関との見解、取扱いとは異なる事があります。