
もう随分と昔に見た漫画なのだけど、古本屋で見つけたので5巻セットで購入。
一晩で5巻全部読み終わった。
正確には再読なのだが、最初に読んでから、あまりに月日が経過しているためか、何か新鮮というか、始めて読んだようにさえ思った。
資料によるとこの漫画は、1983年1月6日から1985年5月30日まで、『週刊文春』(文藝春秋)に連載された。1986年(昭和61年)度、第10回講談社漫画賞一般部門受賞。
第二次世界大戦前後の時代、ドイツと日本を舞台に、「アドルフ」というファーストネームを持つ3人の男達(アドルフ・ヒトラー、アドルフ・カウフマン、アドルフ・カミルの3人)を主軸とし「ヒトラーがユダヤ人の血を引く」という機密文書を巡って、2人のアドルフ少年の友情が巨大な歴史の流れに翻弄されていく様と様々な人物の数奇な人生を描いている。
今なお 色褪せない、抜群のストーリー展開。
ドイツ人とユダヤ人と日本人の織り成す、融和と衝突、理解と誤解、異和と差別は、今なお現代的なテーマでもある。
こうした時間が経過しても作品評価が低下せず、尚且つ時代を超えた普遍的テーマを持っている漫画や本を子供や孫達の世代に残してあげたいと思っている。
手塚治虫では、「ブラックジャック全巻」「火の鳥全巻」を持っているが、あと どんな漫画を古本屋で何を見つけてこようかな。